今田康二朗、大橋可也、三浦宏之振付「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん'11」 公演情報 今田康二朗、大橋可也、三浦宏之振付「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん'11」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    雨降る金の炎の下、弾ける身体
    吾妻橋、初「アサヒ・アートスクエア」です。浅草駅で降り、金色の物体を目指し吾妻橋を渡ります。雨はさほど強くはないです。昨年、友人が出るというのでサンバのカーニバルを見に来ました。それは暑い夏でした。今日は雨ということもあってひっそりとしています。受付前なので壁際に沿って並びますがあまり濡れません。目を向けると「スカイツリー」がよく見えます。上のほうは靄っています。終演後、上の2/3は見えませんでした。公演タイトルに相応しい梅雨。

    ネタバレBOX

    日本女子体育大学ダンス・プロデュース研究部によるダンス。3チームが演じました。前2列が座布団席(ほとんど女性、学生さんのようです)、あとは椅子席。3列目の椅子に座ります。黒い床、壁。先日みた神奈川芸術大劇場にちょっと似ています。

    最初のチーム10人が登場。思い思いに体をほぐしています。こういった風景をみたことがない私としては、こんなところでも驚きをおぼえます。照明を受け光と影に色分けられる身体が尋常ではない動きをみせます。しなやかな身のこなしと力強さ。歩く、走る、倒れる、這う、転がる、起き上がる。観客は身動き一つせず見入ります。素足が床を打つ音、衣装がこすれる音、風を切る音だけが聞こえます。ひとりで、バラバラで、揃って。海の奥深くで魚たちが揺れ動くかのよう、大樹が風に揺れるかのよう。本公演、3人の振り付けを、3チームが演じています。基本的に無言で、2チーム目におひとりだけ男性がいらっしゃいました。3番目、なんとなく「にわとり小屋」を思わせるシーン。くちばしで餌をついばんでいるのでしょうか。普段見ている「芝居」とは違う世界。何度でもみたいと思うのでした。

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