満足度★★★
『2355』のような
ショートショートでは決してないのだけれど、盛り上がりという盛り上がりもないんだけれど、終わった後に切なくなった。そんな芝居。パンフにもあったようにドキドキワクワクしながら開演の時間を待つと確かに拍子抜けするかもしれない。けれど、こんなに普通の芝居(良い意味で)を観たのは初めてかもしれない。NHKの『2355』が浮かんだ。最後の台詞が頭に響く。
満足度★★★
エンディングに引きずられた印象…
前半は正直「なにをやりたいんだ??」という印象でしたが、最後まで観終わって「なるほど…」という感じに。でも、なんですかね。一本に繋がったというよりは、最後の空気に頭っから引きずられ過ぎたかな?っていう感じでしょうか。三幕構成の芝居ですが、観せるべきモノがそれぞれの幕によって異なっていいハズが、変に統一されていたというか…。もうちょっとお客の心や頭をあっちこっちに振って欲しかったな、って気分です。最後に厳しい事を言うと、ワイルダーの『わが町』を原作にしているのなら当日パンフレットに絶対に書くべき。お客様に不親切だし、作家にも失礼です。
満足度★★★★
学生視点だからこそ
ソーントン・ワイルダーの『わが町』を原作に扱った公演を観たのは2作目なのですが、良い意味で、学生だからこその仕上がりという印象でした。
「厚み」という点ではちょっと物足りなさを感じられてしまうかもしれませんが、彼らの約20年の人生経験から作品に得た共感は濃く、かつ、みずみずしく描かれていました。
それにしてもこの原作は「こんなご時世だからこそ」なんて前置きを付けなくても愛すべき作品ですね。ご存じない方はぜひこの機にご覧になってみてください。
日常がとても愛おしく感じさせられました。