リミックス2 公演情報 リミックス2」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
21-32件 / 32件中
  • 満足度★★★★

    爽やかな青春群像劇
    国分寺大人倶楽部初鑑賞。

    なんか爽やかなテイストで好印象。「ガールフレンド」「グロテスク」が特に好き。おまけ公演はぐだぐだだった。いや、けなしてないけど。

    チラシの色彩や表情はとても素晴らしい。

    ネタバレBOX

    「ストロベリー」…女性の同性三角関係+男の同性愛。良くキスしてたけど、なんか爽やか。男同士のほうがより爽やか。

    「ガールフレンド」…オタクとその空想彼女と友人との友情と愛情の物語。話の起伏に富んでいて青春の一コマがうまく描けていた。大竹沙絵子の告白演技が良かった。田中(今村)のどこに惹かれたのかしらないが。

    「グロテスク」…母を早くに亡くした家族の歪みと暴力、解放を描く。役者全員演技がうまかった。ラスト、父を殺して女子高生に戻る姉(板倉奈津子)の、どこまでも走っていきそうなすがすがしさがたまらない。

    「ホテルロンドン」…殺人を犯した女と過ごす男との他愛もない会話。どこか暖かく、一抹の寂しさがある。

    登場人物が重なる構成をとって、4編の小作品でなく1本の作品に仕上げているところがよい。演技は、仰々しさをおさえ、繊細な表情や発声で舞台の空気を上手に造っていたのも好印象。ただ、客席でも聴きにくい程度の音量はストレスにもなりうる。
    若者特有の間とか感性で会話が進行する舞台に、スパイスの利いた展開を加え満足度は高い。また、各編のタイトル紹介(舞台上のネオン)は好き。舞台転換の小道具を舞台下のゴミから出してくるのも面白い。

    おまけ公演は、役名のとおりくだらない。ダルビッシュ沙絵子の出トチリとネンアンの紹介には笑った。
  • 満足度★★★★★

    おもしろかった!
    いままでの作品4つを20分ずつリミックスしてバラバラにではなく、結果一つの物語として紡いでいるのがすごい。
    http://ingelingelingel.blogspot.com

    ネタバレBOX

    ゲイやレズビアン、オタク、知的障害者、人殺し。
    マイノリティの登場人物たちは繊細な皮膚の下に、みなぎるエネルギーを感じさせる。

    彼らは他の登場人物によっていきなり 経験したことがない愛の形を投げられて、動揺する。
    でも一瞬の葛藤のあと今までの考え方を解放して、他人を受け入れる。

    そういうやりとりの直後「バッ」と、暗転する。
    まっくらな中、わたしは「ウッ」と泣きたくなる。
    「バッ」となって「ウッ」がすごく多かった。

    切なくなる、とかじゃない。
    人間と人間を隔てているものが一瞬何もなくなって、超安心する感じだ。
    何となく、それはとても本質的なことのような気がする。


    本編後の10分間のおまけ公演についても書かなければならない。

    説明不可能なバカバカしさ…。
    ある人気少女漫画をモチーフにしているんだけど…。
    そのひどさに笑い転げた。両隣のおじさんは「クスッ」くらいだったけど、
    前の席の男の子はわたしよりさらにひっくり返って喜んでいた。
    よかったね。
    とにかく強烈なコメディだった。


    電車の中で、思い出し笑いをこらえるのに必死だった!
  • 201106161430
    201106161430@王子小劇場

  • 満足度★★★★★

    無題13
    予定変更して観劇。もちろん「おまけ」を見逃すはずがないのです。2月の「ホテルロンドン」に続いて2回目です。このどうしようもないキャストのネーミング、ゆるゆるの寸劇。今回、ダルビッシュは登板のタイミングを間違えたのか、呼ばれてようやく登場。あたまカキカキ、ひたすらペコペコ(このとき後藤さんは、どんな表情だったんでしょう。ここからは大きな背中しか見えない)…深谷さんは露出度高く照れまくる。前回も対決モノでしたが、今回も根性物とは全く縁のない10分。

    ネタバレBOX

    思いつく順に。
    第2話、寝そべってゲームをする男、私の席からは顔が見えません…と、起き上がると、げげっ、今村さん(いつものように、前もって配役等みていないのでした)。15Minutesのたどたどしい司会ぶりとは違ってちゃんとお芝居してます。深谷さんも、柿喰う客の舞台ではみられないようなお淑やかさ。

    舞台の周りはゴミ収集場。マンガ、CDラジカセ、掃除機、炊飯器、換気扇、布団、ポリバケツ…それらの間に、ひっそりと正面に向けて「国分寺大人倶楽部」のサイン看板(お芝居が始まると点灯)。野菜が入っていた段ボールには「なす」の文字がくっきり。天井に吊られた看板には演目のタイトル。

    座席は椅子席、入って右3列、左5列。最前列に座りましょう。

    「ストロベリー」:ドキドキシーン多し。
    「ガールフレンド」:切ない深谷さんがいい。今村さんは「りんごりらっぱんつ」に続きラストでグッとくるいい役どころ。見える/見えない、の表現が巧み。
    「グロテスク」:すでにコメントあるように、大塚さん、LE DECOでの熱演をうっちゃって最後はあっけなく。食事は万能のキャットフード?僕の部屋とリビングとのチープな場面転換がシュール。勉強机をくるっと回すとテーブルに早変わり(親切にも両側に表示されています)。板倉さんのはじけっぷりもみどころ。
    「ホテルロンドン」:なぜか子猫を思わせるような、はにかむ後藤さん。

    「おまけ」:訥々とした語り口、引きつった表情、語り部板倉さん。「※※※※※※」を連呼する根岸さん。なんとも楽しいメンバー。

  • 満足度★★★★★

    大人倶楽部を堪能。
    国分寺大人倶楽部を観るときはいつもわくわくする。子供の頃、僕らはみんな不良少年にあこがれた。その不良少年のまま大人になった連中が、舞台上で素敵な芝居を繰り広げている。

    今回の作品は4つのオムニバス。ただし、それぞれが微妙につながっていたりもする。まず、後藤剛範がいつもながら存在感抜群。コワモテで、笑うと子供のように愛嬌がある。なんて素敵な役者なんだ。

    作品としては第二話のガールフレンドが素敵だった。今回深谷由梨香の演じたナナ役の愛らしいこと、そして哀しいこと。

    おまけ演劇も私は楽しかった。

  • 満足度★★★★

    客席を
    昆虫臭くしてすいませんでした。

  • 満足度★★★★★

    ドキドキして、切なくて、哀しくて、
    四つの話がこうなったのか、こうなっていたのか、つくづく上手いなあと思います。

    ネタバレBOX

    『ホテルロンドン』を観た者として、元の方がギシギシしてドキドキしたことを憶えています。男女の役者も違っていました。しかし、前回では長逗留の詳細な理由が不明でしたが、今回のを観て三話から四話へこう繋がっていたのかと思わず感心してしまいました。そして、今回は女とゲイの男とのベッドインですからギシギシが無いのも当然でしょうし、10年後も男から女へ変わっていたので、前回は所詮男はいい加減さという風に解釈しましたが、今回は女が束縛から解放されたように感じ取れました。

    というように、それぞれの話が少しずつ改変されているのでしょうが、それ故に全てが繋がって一つの素晴らしい作品に仕上がっていました。

    さらに言うと、ゲイのレンが彼氏のアオイが多忙で最近会えていなかったんだという一話へ戻っていく永久に続くおとぎ話のようになっています。

    お見事!!

    ラストの10年後のシーンが無ければより鮮明にそう思えたのかなとも思いましたが、即ち…、

    『ストロベリー』普通の飲み会かと思っていたら、レズの三角関係やレンとアオイがゲイの関係だと分かったときの驚きと笑い、『ガールフレンド』レンの親友であるオタクの男に恋人ができたと同時に妖精が見えなくなる切なさ、『グロテスク』その恋人が家庭教師をしている家における父親と娘の異常な関係と殺人、『ホテルロンドン』父親を殺した娘が友達のアオイを頼ってしばらくホテルに潜伏した後出頭、(10年後に娘がホテルで誰かとセックス)、『ストロベリー』へ続く…

    本編がとても素晴らしかったので、おまけは観ないことにして帰路に就きました。(前回で懲りました。)
  • 満足度★★★★

    こういうのは好きです
    ストロベリー以外は未見。なかなかポップでシュールな作品が多かった。
    好みではグロテスクがよかった。

    おまけの評判があまりよくないようですが、ご覧にならないことをおすすめしますとパンフにあり。

    確かに、お金をとって見せるものでないと思いますが、なんか、緊張感がなく役者さんが吹いていたりして、それはそれで面白かったように感じました。

  • 満足度★★★

    おまけ演劇は???
    初めて観る劇団でしたが、面白かった。本公演を観てみたいと思った。若くて楽しみな劇団だ!しかし、フライヤーに漂う胡散臭さや怪しさが全く感じられなかったのは少々残念。4本の中では「girlfriend」が良かったかな。皆さんが指摘されているが、ボソボソしゃべるのはどうでしょうか?「等身大」とか「繊細さ」を意識しすぎに思えた。それから失礼だとは思うが、深谷由梨香さんが意外に可愛かった。おまけ演劇は何のためにやったのか、まるでわからず?本公演でもやっているのでしょうか??中高生向きにやっているのかもしれないが、お止めになられた方が良いのでは???

  • 満足度★★★★

    BUNJI-MANKITU
    一作品ずつ短くまとめるなんて出来るのかなって思ってドキドキしながら見てましたが、見事にリミックスッッ。空気感の違う作品を演じ分ける役者さん達はすごいなと思いました。

    見た事ある作品の味はちゃんと出てたし、未見の作品も面白かった。先が読めないドキドキするシチュエーションと、シニカルな視点で描かれた登場人物達が、人間らしくて愛しくてたまらない。そして各作品、意表をつくラストにやられてしまう訳です。

    もっと短いと思ってましたが、全体で1時間50分位あったので濃密な空間を堪能出来ました。

    ネタバレBOX

    『国分寺…』の舞台はいつも観劇前、どの席に座るか迷う。物語の見え方が、席によって違う気がするんだよなぁ。気のせいかなぁ。少しでも間近で見たくて、舞台向かって右手の席の最前列で見ましたが、役者さんの顔が見えないシーンも多々ありました。物語を追うなら、舞台正面の席の方が良いですね。でも、舞台が近い分、役者さんの細かい仕草が生々しくて、僕的には当たりでした。一長一短ですね。

    物語は骨組みは変わらないけど、台詞はほとんどオリジナルで、贅沢な感じです。4つの話を横断するように同じ登場人物が複数の話に出てきて、楽しい。そして4作品見終わって浮かび上がる、後藤さん演じるアオイをキーマンとした、もう一つの物語。雰囲気の違う作品群が、こんなふうに一つにまとまるのかって驚きです。

    どの作品内にも根底に『もし大事な人がいなくなったら(死んだら)どうする?』といった問いかけがあるように感じました。ガールフレンド、グロテスク、ホテルロンドンそれぞれに、『自分の大事な人との別れ(死)』のようなものが表現されてるように見えて、一概に対比は出来ないけど、並べて見せる事で個々の作品の味わいが増したなと思いました。

    そして今回の「リミックス2」では割とほのぼのした感じで終わっていたストロベリーですが。前々回公演の『ストロベリー』の単独作品時には、アオイはレンと死に別れてる訳で。劇団の前々からのファンにはより味わいを増す構成に、やられちゃいました。

    おまけ公演も馬鹿馬鹿しくて良かった。台詞うろ覚え・内輪受け・変な間・めちゃくちゃな台本で見える、悪ふざけな役者さんの一面が見えるのも、お得感が増しますね。
  • 満足度★★★★★

    愛の塊
    溢れんばかりの愛を感じた。
    間違ってても認められなくても歪んでてもみっともなくても、それは愛なんだって思える作品でした。
    ガールフレンドが終わったあと涙が出てきてびっくりしました。
    いとおしすぎて苦しかったです。

  • 満足度★★★★★

    bunji-adult remix
    まず、とても面白かったです!
    国分寺大人倶楽部さんは初めて観たのですが、こんなお芝居してるんだなと思える、美味しい味たっぷりで、ヴォリューム感あるお芝居でした。

    セクシャル、秘密、冷たい目で見られてしまっている人の気持ち。
    素敵に描かれていると思います。それを汲みとる役者さんもステキです。
    迷われていたら、ぜひ観ていただきたい作品です!

    おまけ作品は超面白かったですが、ホントに余韻ぶち壊し!
    あの世界がきれいさっぱりになってしまいますが、でも僕は観てよかったなと思っています。
    プログラム眺めていれば、少し余韻を思い出せるしね。。
    こんな側面もあるんだなという、楽しみ方も。。

    ネタバレBOX

    舞台をひとつの部屋として見たて、プライベートな描写の物語です。
    役者さん達は集中力があって緊張感のない演技をするんですが、実際彼らの距離感で喋ってしまい、客席ではセリフが聞こえない事も。。

    台本は圧縮して、少し内容を取りこぼしてしまった印象も少し見受けられました。
    『ガールフレンド』では、普通の人には見えないという設定の彼女を相手にする役者さん達の演技がすごく難しそうでした。

    偉そうに批判してしまいましたが、すみません!
    でもレベルが高くて、高質なお芝居ゆえに、感じてしまった物足りなさを正直に書きました。とても面白い脚本に、良い役者さんたちです。

    今村圭佑さん、小田尚稔さん、坂倉奈津子さん、後藤剛範さん、大竹沙絵子さん、深谷由梨香さん、良い味出してます!
    また、観たいです!

このページのQRコードです。

拡大