実演鑑賞
満足度★★★★★
めちゃくちゃよかったです。
2.5舞台はたまに見る程度で自分にとってメインのジャンルじゃないのですが、今まで観た2.5舞台で一番良かったと思いました。
映像投影と実物を用いる演出のバランスの良さ。個人的に舞台で映像に頼りすぎていると冷めてしまうのですが、大きい悪魔との戦闘シーンですら映像はあくまで表現を補う役割で、実態があるものは殆ど人力で表現するという選択が効いていました。
また、各悪魔の顔の造形が非常に似ていて、再現度がとても高かったです。幽霊の悪魔なんかは特に不気味でよかった。チェンソーマンやサムライソードはどこに覗き穴があるのか分からないくらいのマスクなのに激しめのアクションシーンがあり、かなり興奮しました。
一番嬉しかったのは、ストーリーが上手にカットされていたこと。アニメで言うと1〜12話の300分くらいで描いた尺が180分程度でまとめられていましたが、シーンの取捨選択が良かったと感じました。原作アリの2.5舞台で「ここじっくり見たいのに全体的に駆け足すぎて薄味…」「原作履修してなかったらついていけないのでは?」と思うことが個人的に多いのですが、チェンステはその辺りが気になりませんでした。切るとこは切って、端折れるところは端折って、じっくり見せるところはじっくり…の塩梅がとても良かったと思います。
2.5系作品の一つの正解・理想のかたちが見れた感触で、大満足でした。