芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り) 公演情報 芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
21-22件 / 22件中
  • 満足度★★★★

    お得感あり
     若手5劇団各25分のショーケース公演。全劇団初見だったのですが、それぞれに個性的で面白かったです。一番興味深かったのは、舞台の使い方の違い。同じステージを使っているに、空間の処理の仕方が劇団毎で異なっていて、全く違う世界が展開されていました。
     また今度観てみたいと思ったのは、範宙遊泳とマームとジプシーでしょうか。しかし、一番印象に残ったのは、バナナ学園純情乙女組です。本体のパフォーマンスではなく、その後の部分に(笑)
     アフタートークも面白かったです。演出家さん5人がなかなか個性的なので、初日はケラさんがゲストでしたが、他の回もアフタートークだけ観てみたいかも(笑)
     前売り2000円でこれだけの内容を観ることができて、かなりお得な気分でした。 

    ネタバレBOX

    ①ロロ
    今回一番観たかった劇団なんですが、ちょっと期待はずれかな。人魚姫をモチーフとしている作品でしたが、ストーリー的にはなんか拙い印象を受けてしまいました。大きな青いビニールシートを使って海を表現したり、影絵を使ったりするなど、舞台の使い方は面白かったです。

    ②範宙遊泳
    ノンフィクションをベースにしたお芝居のアフタートークが舞台の話。ノンフィクションの当事者(なぜかうさぎさん家族)も参加していて、その場で駄目出しを行なっていくという展開。ナンセンスとアイロニーが程よくミックスされている感じで、観ていて一番笑ったかも。途中で、ステージの真後ろの扉が開いて、外の庭も舞台として活用されていたのも面白かった。

    ③ジエン社
    デモ、帰宅難民等がモチーフとなっており、「震災後の現在」が5劇団中一番意識された作品だった気がします。

    ④バナナ学園純情乙女組
    会場の椅子の上に置かれたレインコートやビニールは、この劇団のため。液体や物が飛び散るはちゃめちゃなパフォーマンスもインパクトがありましたが、なんといっても、散らかしまくったステージの「撤収」が本当にお見事でした。激しい歌やダンスだけでなく、お片付けまでしっかりこなしていた役者さんたちに拍手!(笑)
    そういえば、アフタートークでケラさんもこの「撤収」を褒めていました。この劇団を敢えて5番目(最後)にしなかったコーディネーターの徳永さんも、グッジョブ!(笑)

    ⑤マームとジプシー
    明確なストーリーはない感じなんですが、観ていてなんか心地のよいお芝居でした。リフレインされるセリフが耳に残る感じ・・・といっても悪い意味ではなくて、すっと入ってきている感じでした。セリフのリフレインが上手く使われていたせいか、ままごとの「わが星」をちょっと思い出しました。
  • 満足度★★★★★

    マームとジプシーがすこぶる良かった!
    新進気鋭の若手5団体のショーケース公演。
    もともとロロとマームとジプシーが好きだったので観に行ったのですが、バナナ学園が以外にも良くて(笑)、捨て身の攻撃に感激!
    範宙遊泳も不条理な展開の中にも人と人との関係性が上手に描かれていた。ロロはどうしたの?期待していただけに、ちょっとガッカリ。一番きっちり仕上げてきたのがマームとジプシー。素晴らしかった!これからに期待!金曜日はアフタートークにケラさんが登場。これだけ充実した内容で前売り2千円は素晴らしすぎる価格設定。当日券も出るようですから、行ける方はぜったい観といた方がいいと思います!!

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