朝焼けとハミング 公演情報 朝焼けとハミング」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/07/21 (金) 20:00

    『朝焼けとハミング』を観劇。(テーマ曲演奏も含めて)73分。
     アイドルを辞めて故郷の沖縄(らしい所)に戻って来た女性が、高校時代の同級生たちと会うのだけれど、知らない人がいて…、という物語。本ユニットにしてはやや珍しく、しっかりと物語が追えるのだけれど、ファンタジーだなぁ、とは思う。同時上演中のもう1作の後日譚とも言える作品らしく、観る順序を間違った。もう1作を観て、再度観たい気がするのだが、チケットも完売で観る余裕もないのが残念。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/07/21 (金) 12:30

    座席1階1列

    大内真佑花主演。「ユニットバスの人魚姫」の8年後を描く。
    男の血肉を食べて生きる人魚姫の伝説が残る離島が舞台。元アイドルの美月が島に戻ってくるところから物語が始まる。大内さんの演技の幅広さ、かわいさから妖艶な美しさに変化していく表情に心を奪われる。同級生の美月への言動一つ一つに意味が込められ、最後に全てのパズルのピースが埋まるようなエンディングに鳥肌が立つ。映像美ともいえる舞台演出と美しい悲劇に心が震える作品。

    ネタバレBOX

    主演の大内真佑花さんの演技と表情がとにかくすごい。最初はいたって普通の女の子。そこから同級生や島の閉塞した雰囲気や人間関係に辟易する様子。お酒を飲んで口調が荒くなるシーン。島外からきた男性のストレートな行為に戸惑いながらも喜ぶ感情。そして、飲み物(血?)を飲んだあとの妖艶な、まさに人を虜にする人魚が乗り移ったかのような表情と動きは見るもの全てを虜にしていた。「ユニットバス人魚姫」では、人魚が女性を虜にして殺人をさせていた。今作では人魚は登場しないが、人魚伝説とそれになぞらえた祭りと習わしのために、島民みんなで男性を殺し生け贄とし、きれいな女性を人魚役にしたてあげる。集団心理や自衛のために人を犠牲にする人間の怖さというものが作品全体に落とし込まれていて、明るいシーンでも同級生の言動ひとつひとつに2面性が感じられ不穏な空気が流れる。最後は種明かしのような説明はなく、観るものの推測しかないが、きっとこれはこの先も繰り返される止めることができない物語である。

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