あ、ストレンジャー 公演情報 あ、ストレンジャー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    独特の作劇を満喫
    同じ場面をリプライズする得意の手法を駆使して描くカミュの「異邦人」をベースにしたストーリー。
    舞台の床に幾何学模様のように貼ったテープなどで舞台となる町を、電球によって時間毎の太陽を、それぞれ表現する美術も良く、独特の作劇を満喫。

  • 満足度★★★★

    初見
    増席を抑えておいて良かった!!!

  • 満足度★★★★★

    みた
    小道具とか音楽とか、照明陰影に至るまでなんでこんなに好みに合うのか分からないけれどもともかく好き。案内メールや荷物預かりといった制作の仕事の充実ぶりもいいと思った。
    途中、はっきりと分かる揺れがあったなか、賛否はあるのかも知れないけれども、続行してくれた役者陣にも感謝。ありがとう。

  • 満足度★★★★★

    作品ごとの筆使い
    初日を拝見しました。

    原作(?)をほとんど知らずに観たのですが、
    戸惑いはまったくなく
    その時間は観る側に組み上げられ流れこんできました。

    前回公演とは密度や色調が多少違っていましたが
    それが優劣ではなく、
    それぞれの表現の秀逸として感じられました。

    ネタバレBOX

    観劇後にとても興味を惹かれて原作を読んで・・・。
    改めて、すべてではないのですが
    物語の骨格が
    しなやかに取り込まれていることを知る。

    ただ、その原作を知らなくても
    気が付けば、
    舞台上に広がっていく
    キャラクターたちの時間に強く取り込まれておりました。

    母親の死に対する感覚の
    解けない塊のような実感。
    何かが麻痺したような主人公の時間、
    それぞれの苛立ちの肌合い・・・。

    淡々としているなかに、
    上手く言えないのですが
    個々のキャラクターの重なりの内側にある
    それぞれの苛立ちのような感覚が
    つもっていきます。
    それは、前回の公演のように
    すべてを日々に包み込んで
    観る側を圧倒するのではなく
    日々の質感のラフなつながりのままに
    観る側に広がっていく。

    前回公演に組み上げられた
    濃密な記憶のイメージとは異なる
    ひと時の感覚の積みあがりが
    舞台からやってきます。
    作品の尺も半分以下なのですが、
    それよりも
    描くものすべてが記憶の質量に積み上がるのではなく
    深く濃縮されない素の肌触りのままに
    解けて広がる感覚の混在から
    前回とは異なる取り込まれ方を感じて。
    そして、その密度だからこそ
    観る側に渡され
    広がる世界があるのです。

    太陽を模した電球、窓、おもちゃの電車・・・、
    おかまのおじさんや踏みつぶされた鳩が
    ルーズに時間を縫い合わせる。
    次第に高まるものが
    気が付けば終盤の銃声が
    その密度でだからこそ
    違和感なく観る側をも解き放ってくれる。

    観終わって、舞台上に描かれた街を眺めて
    さらに演じられた時間を俯瞰して・・・。

    描くものごとになされる
    作り手の筆遣いや
    それを具現化する役者たちの表現の精度の秀逸に
    あらためて舌を巻く。

    観終わって
    それほど長くない上演時間にからこぼれ出した
    3日間の量感をもったキャラクターたちの世界に
    ふかく取り込まれておりました。









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