茨木/壺坂霊験記 公演情報 茨木/壺坂霊験記」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    至芸。
    すばらしい。。。

    幕が閉まってしばらくは余韻に浸っていた。。。

    初めて観た、あやつり人形による「人形浄瑠璃」。

    「人形浄瑠璃」というと文楽が有名ですが、このあやつり人形・・・「情」がこちらにビンビン伝わってきます。。。

    人形なのに。。。

    15本ほどの糸に操られた人形が少し首を傾げただけで、なぜあんなに哀しいのか。。。同じように首を傾げただけで、なぜあんなに可笑しいのか。。。

    一幕目は『茨木』。

    武士の凛々しさ、老婆(実は悪鬼)の儚さ、そして荒々しさ・・・人形の表現力に圧倒された。
    義太夫による語りなので言葉は理解しづらかったが、歌舞伎と同様、あらすじがわかっていれば、十分に楽しめます。

    二幕目は『壺坂霊験記』。

    これには長唄&三味線の生演奏がつく・・・もう、たまりません。この雰囲気を「劇」小劇場で味わえるとは。。。

    長唄は、女義太夫の竹本綾之助さん。
    長唄なので、言葉がわかりやすく(節のついた落語のようだった)、もう目の前のストーリーに釘付けになった。。。

    人形なのに・・・盲目の夫に尽くす「お里」に惚れた!
    人形なのに・・・もろい感情と調子の良さを演じきった「沢市」に感心した!

    寛永12年旗揚げ、370年の歴史を有する「結城座」の看板2人の至芸!

    「劇」小劇場のライブに行けない方は、別演目ですが、youtubeの「江戸糸あやつり人形」検索で観ることができますのでぜひ(結城座のものでないのも含まれていると思いますが)!

    蛇足ではありますが・・・

    チラシを見て、この人形は1メートルくらいある人形だと思っちゃんたんですよねー。パッと見のイメージは「いっこく堂の田吾作みたいだな」って感じだった(笑)

    でも、実際の人形は・・・動画をご覧いただければおわかりとは思いますが・・・30センチくらいで、質もすごく高いです。。。

    ライブでご覧の方は、ぜひぜひ!最前列で!!!

    人形と目が合ったときの感情の高ぶりは・・・最前列の特権じゃ(人形の目と、僕らの目が同じくらいの高さなのだ)!

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