犬を追いかける。
犬と串も始まりは作・演出家を含めた4人芝居だった。今回の4人もそれぞれに全く違う武器を持っていて、ちゃんとそれを使いこなしていた。正に少数先鋭。
テンポと勢い。とにかく笑わせる気満々。空振りしてなくて一発一発が効いた。ジャブ程度でいいネタもボディブローかアッパーのつもりで打ち込んで来ていた。事前にこういう作風だろうというイメージは少しあったけれど、それだけでなく物語性も放棄していなかった。ネタがやりたいだけじゃなくてちゃんと本が書けていた。そして最後の最後で後味の悪い余韻を残してくれた。これがただ笑いだけなら、軽やかにすぐ忘れてしまったはず。締めは大事。上手かった。彼がまた何かやる時には事前にもっと周りに言い触らしておきたい。
満足度★★★★
予想以上の面白さ!
早大劇研久々の犬と串以外の公演。やはり劇研は才能の宝庫だ。岡本空、とても初演出とは思えない。脚本もなかなかだし、演出面のキレは、学生劇団としては最高水準だ。
また役者としても何役もこなしたが、それぞれが全然別タイプの役を見事に演じ分けていたことに感心。主役の佐原裕貴はどんな役をやっても性格の良さが出て、好感が持てる。
たった4人と思えない本格的な作品だった。これからが楽しみな才能の登場である。
満足度★★★
ハイテンションラブコメ
無理な設定を体を張って成立させる荒技(艶芸)が愉快。
後半やや息切れか。
巷で噂の美女目当てだったが、ヒロインオーラしっかり出ていた。
無理矢理出していたとも言えるが…。