満足度★★★
クールなダンス
タイトルの通り、空気と風をモチーフにした動きと小道具使いで構成されていました。ストーリー性を排しながらも、乾いたユーモアセンスもうっすら感じさせる作品でした。
始まって10分程は静かな動きでBGMもなく静謐な雰囲気でしたが、その後は嵐をイメージさせる、一糸乱れぬ激しいダンスや、ノイジーな音響が格好良かったです。
5人のダンサーのレベルが高く、柔かいゆっくりとした動きから鋭角的な動き、そしてマイム的な動きまで美しく表現していました。
大きなビニールや、梱包用の紙パック、鉄の棒など様々な小道具を使って、空気や風を感じさせてくれました。物音を構成したノイズ的な音響と、時折流される現代音楽とバロック音楽がひんやりとした空気感をかもし出していて印象的でした。