満足度★★★
柔らかな記憶
初カムヰヤッセンでした。
近未来SF風味が意外に感じましたが、それがメインなのではなく、登場人物の気持ちを追うための一要素として上手く組み込まれていたので良かったです。
クライマックス部分、私は展開が読めてしまったのですが、人の記憶というものがいかに大切で曖昧で柔らかく暖かいものであることが伝わってきました。
満足度★★★
セリフの選択が私のテイストではない
記憶を保存するチップを埋めこめるようになっている近未来の物語。そのテーマがメインかと思わせておいて、実は家族テーマの物語なのだけれど、SF的な設定に気持ちが行ってしまい、家族の物語としての盛り上がりを充分に受け止めることができなかった。プロットやストーリーは面白いと思うのだけれど、それぞれのテキストの選択は私のテイストとは少し違うと思った。
満足度★★★★
とても優しい。
初カムヰヤッセン。
悪い芝居での熱演が記憶に残ってる北川さんがどんな話を書くのか、期待して劇場へ。
始まってビックリ、まさか近未来SFとは。
派手ではないけど、すごく優しくて心温まる作品だった。
楽園という、使い方が難しそうな劇場もすごく心地いい空間になってた。
75分という上演時間もちょうどいい。
満足度★★★
気づきの瞬間、肌に振動を感じた
近未来の日本の地方都市を舞台に、ある科学者とその家族らの数日間を描きます。ヒトの記憶をめぐるSFで、設定をわかりやすく説明してくれるので難解さはありませんでした。
言葉の意味や感情に忠実なタイプの演技方法ですが、セリフの背景となる過去の事実や現在の気持ちなどがはっきりとせず、役者さんの演技の精度の低さが気にかかりました。例えば若い夫婦が私には「夫婦」に見えづらかったです。あとは舞台中央奥に可愛い花(サザンカ?)があるのに季節が肌では感じられなかったり、出演者5名(=登場人物5名)以外の人々を想像しづらかったり。
でも、装置と演技が一変するクライマックスの場面が素晴らしかったです。その一瞬間のためにこの作品があったと思っても、不満はないぐらいでした。
折り込みチラシを挟む紙(帯と呼んでみます)が劇団手製のものでした。作り手、観客、そしてチラシそのものも大切に思う気持ちを受け取りました。ひょっとこ乱舞の手製帯もパンチが効いていてかっこいいですが、カムヰヤッセンの帯は穏やかな優しさが伝わってきますね。その精神が作風にもあらわれているのだなと思いました。
満足度★★★
温かい小品
記憶を外部化し、保存・編集できるようになった近未来の物語。消去されてしまった記憶はどこへ行くのか、家族をつなぐ絆を復活させることはできるのか――。
こじんまりした空間で、劇団5人だけで挑んだ小品。
やさしい雰囲気の漂う作品で、かつ丁寧に作られているなと感じました。
満足度★★★
今後に期待
「キョム!」で北川さんに興味を持ったので、上京の予定があったので観劇。
丁寧に作られたいい作品でしたが、作・演出・役者にもう少し特徴が出てくると面白いかなと思いました。
東大出身の劇団という先入観からか、作品の父権的なテーマや、責任と権限や選択のような話はエリート的だなと勝手にこじつけていました。
満足度★★★★
劇団の力量がしっかりと伝わる
ちょっと複雑な物語も
すっきりと伝わってきました。
キャラクターの伝わり方が
とてもしなやかで、
それゆえに、
物語のコアとなっている「記憶」の形状
鮮やかに観る側に訪れました
満足度★★★
良い意味で
手作り感のある劇団だなーと思いました。演技、演出、いろんな面で。
ストーリーとしてはSF要素を交えるとことか、キャラメルボックスを観ているみたいだと思いました。きらいじゃないです。
満足度★★★★★
初観劇
ストーリーをじっくり楽しむことのできる舞台でとても良かったです。
客席の都合上、いくつかのシーンで役者の表情など見えないところがありますがストレスなく観劇することができました。
印象的な部分もところどころあり短い時間ながら、見ごたえがありました。
満足度★★★★★
いい芝居です
記憶の操作ができるというSFの設定がありますが、これは父親と息子たちの話なのですね。親としてよかれと思うこと(もちろん多少のエゴは入っています)が、子供にとってはいいとは限らない。当たり前ですが、ついやってしまいます。葛藤と承認。身につまされます。父親と息子たちを支える女性たちもいい。劇団員5人だけの充実の75分。満足です。
満足度★★★★
頭脳派らしいストーリー
ストーリーが展開されていくにつれて、さすが頭脳派集団らしい内容だなって思えた作品。それでいてわかり辛くもなく、楽しめた。
記憶がテーマとなる本作品繋がりで、記憶は徐々に忘れていくものだが、ずっと貯めていられればいいのにーと以前私はよく思っていたけれど、それはそれで辛いことなんだろうなってある時期からそう思えるようになった。なんだかんだいって、人間の脳は人それぞれ違うにせよ人工的に手を加えて性能を良くするよりは、今のままで丁度いいんだと思う。
話が脱線してしまったが、ストーリーの良さもさることながら役者さん達も皆が皆個性の光る役ではなかったがとても好感が持て、今後も応援したくなった。
逆に失礼になってしまうかもしれないが、あえて言うと無難に楽しめる作品でした。
満足度★★
みせるとは
記憶をテーマにした作品でした。序盤静かな会話劇で始まり、盛り上がりきれないまま終わった感じ。照明の場面転換の演出は面白かったけれど、それで流れを止めているシーンもいくつかありました。
満足度★★★★
記憶にまつわるエトセトラ
カムヰヤッセンらしいSF風味の利いた人情劇。
ミニマムな番外公演も悪くないが、
北川大輔には大風呂敷を広げた壮大な物語をひそかに期待している。
女優陣がナイススマイルだったなぁ。
満足度★★★★★
私の見た,ベストのカムヰヤッセンだ!
3公演目ですが,自分的にはかなり良い!
ともすれば,難しくなりがち?な北川作品ですが,それを救ったのは(今回は)甘粕・遠藤両女優か?優しさ満載でしたね。
最近劇団の形態での公演が減り,客演に頼るとか,プロデュース的な公演が多いのですが,そういうとき原点に回帰して,本当にやりたいこと,本当に伝えたいことを確認されたのではなかったか?
北川作風ってもの少しわかった気がする。簡単に泣かせてお茶を濁すとかではなく,言いたいことを最優先して語る。それゆえ,解りにくい・難しいといわれることもあるかと思うのです。
今回,小さいハコで地味だったとは思うんですが,確実に株は上がったなと感じました。家族の話をSFっぽくしちゃうのが,さすがは○大の皆さん。
私は,精一杯応援したくなりました。
忘れちゃいけないのが,照明の力!是非,これに触れておきたい!
見る角度からかなり変わっちゃうのでは?と思う楽園であのパフォーマンス!ちょっとしたライティングだけで,「あ,シーンが変わった」と解るあの照明!
照明さん,表彰モノですぞ!!!
今後の作品に期待しています!!