少女の魂は謳う 公演情報 少女の魂は謳う」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     長い人生を生き抜いてきた4人の女性の人生を歌とドキュメンタリー仕立ての表現で構成し、観客に活力をくれる舞台。本日まで。べし観る!

    ネタバレBOX

     シアターXルナ・パーティーの第12回公演は丈夫ならぬ「ますら女」4人による歌とドラマの実験的作品。伴奏は無論、生ピアノ。奏者は志村 百子さん。歌うは今回脚本・構成も担当した渡邊 嘉子さん他総勢4名だが、以下順次紹介してゆこう。渡邊さんは毎年銀座某所でたくさんのお仲間とシャンソンコンサートを催し、季刊誌・OPINION♀を編集なさっているキャリアウーマンだ。因みに今回歌ってくださる女性は、総ての方がキャリアウーマンとして男性優位社会のガラスの天井を砕き女性の社会進出や権利拡大に貢献してきた方々ばかりである。無論、お子さん、お孫さんもいらっしゃる。日本でもつい最近実現した育休や、遡ると零歳児保育等への先鞭をつけたパイオニアでもあるから、サブタイトルに“ますら女”と入っている訳だ。
     歌い手紹介は、脚本・構成も担当なさった渡邊さんから始めたので逆あいうえお順で紹介してゆく。
    宮崎 絢子さんは、アナウンサーを続けてこられた。ラジオ・TVどちらも放送している放送局から民放に移りずっとこの仕事をなさってきたが、現在はボイストレーナーなどもこなしていらっしゃるようだ。
     次に黒田 恵子さん、宝塚出身だ。男役希望であったが、身長が届かなかった為、脚本家が少年役を作ってくれたこともあったが遂に宝塚を退団。その後は歌や演技で活躍、若手育成も続けている。一度、癌で活動を休止せざるを得ない時期もあったが、復帰後現在に至るまで活躍なさっている。
     最後に紹介するのは、父はドイツ系ロシア人、母はウクライナ人のエカテリーナさん。現在はボニージャックスと共演することが多いというが、来日28年。ソ連崩壊後の1990年代に息子さんと一緒に日本に来て暮らしてきた、子供の頃から歌などで舞台に立っていた方だから歌の上手さは勿論、ちょっとした仕草も茶目っ気も、とてもチャーミングな方である。
     舞台は、紹介した4名の女性の人生それぞれを描くと共に、歌を挟む形で進められたので、シャンソンの本質をキチンと捉えた上で地に足のついた自然で深いものになった。4名の歌い手それぞれの歌の上手さは無論のこと、生き抜いてきた人生の侘び寂も表現されているばかりではない、当に今を力いっぱい生きている姿を見せて活力を観客に与える舞台であった。

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  1. \お知らせ/ 当財団評議員の渡邊嘉子さんの脚本・構成による、ジェンダーをテーマとする音楽劇 『少女の魂は謳う:ますら女たち―それぞれの旅路』が3月20日(月)、3月21日(火・祝)にシアターX(東京都墨田区両国)にて上演されます… https://t.co/cJOWpg2X7T

    1年以上前

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