満足度★★★★
語る力
物語や階層を渡る語り口に手練があって
立ち止まることなく物語に惹かれることができました。
ちょっと驚くほどに
刹那の密度を作る力を感じました。
満足度★★★★
「声きも」らしさが出た作品
長くログ・インエラーが続き、すぐに感想を書きこめませんでした。あしからず。
前回の「百年時計」よりも「声きも」の特徴がよく出ていて楽しめた。
わずか4人の登場人物なのに、熱量が凄い。
山本タカさんには今後も期待できそうだ。
詳しくはネタバレで。
スタッフの話ではチケプレ応募も盛況だったとのことだが、その割に「観たい!」「観てきた!」の登録が少ないのはどうしたことだろう。せめて当選した人は登録してくれてもよいのではないだろうか。
満足度★★★★
「芋虫」をマクラに「押絵と旅する男」を語る
イイ歳をして引き篭もっている兄をなんとか外界に引き出そうとした主人公は兄にノートPCを与えネットサーフィンを教える。そんななかから兄がハマったのは江戸川乱歩の世界で…という物語。
その兄が語る「芋虫」が前段となり、それをマクラに後段で「押絵と旅する男」を語るという構成で、その押絵の図柄が「芋虫」の内容であったり、終盤で兄のノートPCがあたかも押絵であるかのように思わせたりするのが上手い。
さらに古びた日本家屋を表現した装置や、襖戸の内と外を瞬時に逆転させて見せる手法(部屋の外から襖に向かって呼びかけて襖を開けて入った途端に部屋の中の様子になる)も見事。