実演鑑賞
満足度★★★★★
SPAC舞台でも存在感を認める女優、布施安寿香氏は数年前鳥公園に客演しその鋭くかつ大らかな演技に感服した。この一風変わった企画(しかも入場料はそれなりに高い)に出かけたのは、プラスよくは知らないが一定評価のある和田ながら氏、そして決め手は謎の作家・多和田葉子のテキストに取り組んだものである事。(謎、と言っても著作は多く、翻訳家という出自を対象化し遡及することから執筆業は発したらしい、というぼんやりとした認識がある。ただ読むと入り組んだ思索に誘われ、凄みがあるが複雑で読了した事がない・・遅読のせいもあるが。)
舞台は圧倒的であった。一人称の語りが、様々な光景を見せる。物語は展開する。入れ子状態にもなり、主体はシフトするが人格は一つ。役者の肉体は喜々としてそれを体現し、観客と存分に共有する。105分の一人芝居。
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PARA 祖母の退化論関連トーク 『劇場を開くには?』 3月18日(土)9時30分~ テーマに合った話がほぼなく非常に残念でした。 3000円を払って、業界裏話、特定のミュージカルやミュージカルしか観ない観客への愚痴を聞くはめに なるとは思っていませんでした。
2年弱前
行ってきました。PARA『祖母の退化論』布施安寿香さん。戯曲ではなく小説の上演。ことばが次々に紡がれて空間を満たす。マジカル照明も相まって、ことばが物質になって形が見えるような。でも最後にはすべて消えてしまって、それがとても悲しくて、清々しい。
2年弱前
昨夜は布施安寿香『祖母の退化論』。原作を途中まで読んで会場へ。前半を丁寧に、世界観が定着してきたところで少しずつカットを増やすテキレジ。演出(和田ながら)はシンプルだったが、原作が作者の自伝そのものであることが、体型も衣裳も白熊と… https://t.co/x1jCarJD71
2年弱前
PARA『祖母の退化論』
2年弱前