満足度★★★★
ん~、やっぱりシュール
坂上忍が下北沢・シアター711で1ケ月 4週連続で4本を上演するという、
その第一弾に行ってきました。
坂上忍くんの作品は2009年末のプロデュース公演「殺める人々」 そして2010年2月のオニオンスライス「ダークサイド・ストーリー」と2本観ています。
たまたまなのかもしれませんが・・
きれいごとよりも人間のホンネを表現するシュールさが好きです。
非現実的なステージ上の世界、でもそれは意外と身近であったりして、決してハッピーエンドでは終わらないお芝居なんですが、嫌味がないって言うか、訳わからなくはない所が いいですねぇ。。
また、この作品に出ている今藤洋子ちゃん(といっても35歳ですが) *papasan*的には大好きな役者さんなのでこちらも楽しみでした。
この作品も、銀行強盗を失敗してカラオケボックスにたまたま居た3人を人質にしてしまった犯人と人質のお話なんですが・・ こう書くとサスペンスっぽく聞こえてしまいますが・・
それぞれの立場が微妙に入れ替わったり、お互いの置かれた立場のエゴなんかが なんともいえない表現で展開してゆきます。
ストーリーがどうのって言うよりも 心理的な描写。それもかなり強引な表現なんですが やっぱり嫌味ないんですよねぇ。。
大胆なタイトルもラストには表現として現れるんですが、これも嫌味ないエロさで、観終わった後でも 後味は決して悪くないんです。
とまあ、文章で説明するのは、ちょっと難しいタイプのお芝居なんです。
本当は4本全部みたいんですが、なにせスケジュールが・・・
一応4週目の『溺れる金魚』はチケットとってはいるんですが。。
これで賞とれたんだ・・
なんかずっーと、一本調子の怒鳴りあいにしか感じられませんでした。
座席の狭さ等もあいまって。
なんか精神苦行しているような気分になってしまいました。
登場人物がなぜか、話しだすと皆同様にキレて
怒り叫ぶ繰り返しというのが、観ていて疲れたし、登場人物をみな同じ印象にしてしまっていたと思う。物語の内容が、どこへ進むのかというようなものではなく、人間関係やそれぞれの心理を見せるはずのものだったと思うので、なおさらその点が気になった。劇中3回歌われる歌は、正直どうなんだろう……。