満足度★★★
古典的雰囲気の作品
脚本をはじめ、演出、照明、衣装など総合的に丁寧に作られた、文学的な作品で、戦争時の思惑の交錯の中に人間の弱さと強さが描かれていました。
満州国があった頃の、ある船の中が舞台で、現実的な話で始まり、次第にオンディーヌの物語に接続され、幻想的な雰囲気になり、悲劇的な結幕を迎えますが、その後に和やかな雰囲気のエピローグが続き、重くなり過ぎないようになっていました。
独白やト書き(役者が自身が読み上げます)、レトリカルな言い回しを多用する文体がシェイクスピアを思わせました。
神田晋一郎さんのピアノ演奏は叙情的で、時折入るアヴァンギャルドなパッセージが良いアクセントになっていて美しかったです。
女優の皆さんの歌もなかなか上手でした。
バランス良く仕上がっていたのですが、話のテンポが緩やかで、演技も今一つ突き抜けたものを感じることが出来ませんでした。キャストもスタッフも実力のある方々だと思いますので、この劇団ならではの個性を打ち出して欲しいと思いました。
満足度★★★★★
とても良かった。
満州建国当時を時代背景にした演劇。
不思議な世界感が全体を覆い、切なくてとても味わい深い作品でした。
正直、感動しました。
全編を流れるピアノ演奏もすばらしく、音楽が芝居と溶けあい何度も胸の奥が熱くなりました。
命と心、そして倖せとは何かを考えずにはいられなくなりました。
ウンプテンプ、カンパニーの芝居は毎回、描く世界に驚かされます。
おすすめです。是非、ご覧あれ。
満足度★★★★★
見ないともったいない。(お席とれます!)
「そこはかとなく哀しい」
「歴史と幻想が入り交じった独特な世界」
などなど、いらしてくださったお客様に好評を博しております、本舞台、
公演日程が残りわずかとなって参りました。
まだまだ座席がございますので、ぜひいらしてくださいませ。