実演鑑賞
満足度★★★★★
観終わった刹那と言うか、観終わる前にまた観たいと感じたの初めてかも
まったく脳内の問答無用で戯曲集を買ったのも初めてかも
語彙力ひねりひねってめちゃくちゃ好きです
綺麗事が嫌いな、でも綺麗事を信じたい優しき人が書いた
確かに確かに耽美な悲劇
ちりばめたエピソードはそれぞれにドラマ/示唆的になるのだけど
終盤シンプルに綺麗に悲劇に収束する美しさがたまらんです
舞台もセットも照明も音楽も、役者さんも、台詞も動き
所作も何もかもが美しい のだけど、それだけでは無くて気取りの無い
少しの笑いや、やり取りが自然に織り交ぜられていてそこがまた好きです
台詞のところで特にグっと来たのが「~だのに」と言う言い回しの所で
あえて組み込んだような文学的な言い回しがとても心地よかったのです
役者さんは染谷桃香さん以外は皆さん初めて観させて頂きましたが
本当に本音から皆さん素敵・最適でした...ミズヨ役の飯尾朋花さん
カナエ役の伊藤真瞳さん、人魚役の光岡紗良さん、幻聴役の安岡諒さん
皆川役の樋屋梨奈さん、そしてサチ役の染谷桃香さん
まったくそれぞれの人物たちそのものとして...劇中の演出に数度出てくる
スロウモーションの見事さや、なんて言うのか分からないですが
声を揃える、揃えてささやく様がこれまた見事見事で
ミズヨとカナエのそれはとても美しく官能的でもあり
幻想的な劇を耽美なものにしていてとても引き込まれました
本当に本当に本当に大好きです
また観たいし、願わくば配信だとかでも観られたら嬉しいなぁ...