満足度★★★★★
先見
これが井上ひさしの舞台戯曲処女作(?)。1969年当時はかなり過激な内容だったと思うのですが、評判をとりながらある意味「問題」にならなかったのは、テアトル・エコーが弱小だったからなのでしょうか。「アイウエ王」「カキクケ侯」に始まる数々の言葉遊びも、後の戯曲に繋がる感じです。また、音楽が服部公一さん。こちらも後の音楽劇と遜色の無い感じ。また劇中、見舞いの果物籠が届く場面があり、故人・存命を問わず実名だったのに少し驚きました。ブラック、シニカル、下品でドタバタな内容ですが、きちんと成立させる劇団のパワーはお見事です。ストリッパー役の女優さんたちの思いっきりの良さに役者ってやっぱりスゴイと思いました。同性同士のシーンも、よくぞ40年前にこのシーンを差し込んだものと、井上さんの先見に脱帽です。
満足度★★★★★
ミ、ミ、ミ、ミ、ミュー、ミュー、ミュー、ジカル!
若い頃の井上ひさしさんは、ちょっと攻撃的で、やや下品で、少々荒っぽく、とても過激で尖っていた。これは、初演時(1969年)には、かなり刺激的だったと思う。
時代の空気感のようなものがそこにあった。
ピアノの生演奏付きの音楽劇。
2幕2時間40分(休憩15分)。
楽しくて飽きなかったなぁ。