満足度★★★
芝居は良かったのですが…。
ダブルキャストのB組を観ました。
ミュージカル仕立ての『ワーニャ』とのことでしたが、いわゆるミュージカルではなく、歌付き芝居といった趣でした。伴奏は舞台上に置かれたピアノのみとシンプルなもので、曲調は昔のミュージカルみたいな雰囲気でした。
3幕・4幕はほとんど歌われず普通のストレートプレイでした。3幕のワーニャが激昂する場面はこの戯曲で一番ドラマチックなところで、ここをどうミュージカルにするのか期待していたので残念でした。しかし、芝居としては緊張感の中に可笑しみがに滲み出ていて良かったです。
ベテラン勢は演技・歌とも安定していました。セレブリャコーフやマリーナはあまり出番がありませんが、味のある演技で楽しめました。
若手は演技は問題ないのですが、歌で危なっかしい所がちらほらと。ミュージカル劇団ではないにしても、もう少し歌のレベルを上げて欲しいです。
ソーニャの衣装だけ他の役から浮いていた気がします(特にコンバースのスニーカーはちょっと…)。