満足度★★★
若々しい別役作品
戯曲自体が面白く(30年前に書かれたものとは思えなかったです)、演出もストレートで分かりやすくて良かったです。
ただ男5人の衣装のスーツが上下で別生地だったり、サイズもツンツルテンだったりダボダボだったりしていたが気になりました。
ビジュアル的に役を区別するためかもしれませんが、普通のスーツ姿で妙な会話のやり取りをした方が可笑しみがより出たと思います。
男性5人の演技はそれぞれにチャーミングさがあり、女性2人も不穏な感じがよく出ていました。
満足度★★★★
すっきり整理
過去に他劇団でこっちが辟易するほど会話の食い違いを強調する別役作品を見たせいか、こちらは意外にあっさり系。最後のたたずまいなど、ほのぼのとすらしていた。
演劇人はこういう作品を上演することで、いろいろ鍛えられていくのでしょうか。もちろん見る側も。
満足度★★★★
わかりやすかったです。
不条理な世界に少しづつ引き込むよい作品だったと思う。
小さい家(劇場)のわりに少し芝居が大きく感じ、はじめは違和感があったが、なぜか不思議と別役さんの世界が浮き立ったように思えた。
全員が若いことが逆に作品の説明的な部分を排除せざるを得なくて、台詞がシンプルに届いた感じを受けた。
お芝居と現実の隔たりが、極端に設定でつくられ、しかしそれを台詞によって徐々に解消して行き、納得させられてしまった。
そこがこの芝居の成功と言えるのだろうが、欲を言えばもう少し混乱したかった。
でもまあしかし、わかりやすいのは、良いことだと思う。