九月の遠い海 公演情報 九月の遠い海」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 無題
     1959年から1960年にかけて小学生と教師だった登場人物たちのエピソードと、大人になった1980年にその頃を回顧するエピソードから構成される。当日パンフレットの挨拶文に「極太の筆で書きなぐったような荒筋と稚拙でちぐはぐな劇構成」とあるように、かなりダイナミックな作品だった。

     明らかに大人の役者が小学生を演じると、大劇場ならともかく小劇場ではどうしても滑稽な印象を避けられない。それを補うには子供らしい動作、つまりちょこまかした素早い動きと感情に任せた大きな声が必要だろう。だからきっと出演者は体力の限り動いていたと思われる。

     残念ながら、ノスタルジックな背景を懐かしいと感じるほど自分自身がまだ年をとっていないせいか、あまり世界に没入して鑑賞することはできなかった。

  • 満足度★★★

    演劇祭の醍醐味
    30年前の作品改訂上演とのこと。
    戦後1959-60年小学校時代と1980年代青年時代のお話。

    導入部なかなかこの劇団の迫力・世界観に入り込めなかった。
    だんだんベテランの俳優陣が子供を演じるコトに
    慣れて中盤からは心底楽しめた。

    稲川実代子さんの迫力と
    黒岩三佳さんの凛とした強い演技が印象的だった。

    王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭で出会った作品。
    演劇祭のラインナップに入っていなかったら
    たぶん見落としていたと思う。
    演劇祭の醍醐味を味わえた。

  • 満足度★★★

    アングラ
    アングラ演劇ってこんなだったのかなぁ???
    わかりやすかった。
    どこまでがネタバレになるかわからないから、あとは以下に。

    ネタバレBOX

    まさか、舞台中央に花道があるとは。
    30年前の戯曲って言われてもピンと来ない。戦後の昭和35年当時を、丁寧に描いてるのはわかるけど、あんまりピンとこない。
    ジェネレーションギャップって言うと失礼なのか、でも良い大人がみんなで小学生やってるのは、何か違和感を感じてしまうのは、見たことのないものへの安易な決め付けなのかな。

    でも物語の終盤『人はみんな自分一人を守るために生まれてきた』みたいなセリフを、小学生に向けて先生が発してるのは印象的だった。
    昔が良いとか、今が良いとか不可知な世代論争は嫌いだけど、でも戦後の貧困は今とは違う絶対的なものだったのだなぁと実感。そこがすごくグッときた。そこが物語の本質ではないんだとしたらごめんなさい。
  • 満足度★★★

    黒岩さんの
    声量がすごい(心配)

  • 201010061800
    201010061800@王子小劇場

  • 満足度★★★

    オトナのちからワザ・・・
    この劇団はけっこう観ている。今回は、金杉忠男さんへのオマージュの意味合いもあるようだ。観ていて、懐かしさを感じた(自分がこの世代というわけではないが、金杉氏/中村座の最後のころの公演は観ていたので)。たあだ、かなりのちからワザ公演(それをいいオトナが演るのが面白いのだが)であり、そういうのがだめな人にはだめだろうな。

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