満足度★★★★★
笑いのDNA
初見の劇団ですが、レイ・クーニーの息子、マイケル・クーニーの作品ということで、フライヤーに書いてあったあらすじを読んだら面白そうだったので観にいきました。親から子へ、笑いのDNAをしっかり受け継いでいるのが素晴らしい。
上演した劇団あかぺら倶楽部は創立20周年ということで、アフタートークを聞いていると、長年劇団員たちで笑いを練り上げてきたというアンサンブルの強みを感じた。アフタートークも今回初めて実施したそうで、私が観た回は翻訳の小田島恒志さん(こちらも親子で翻訳者)がゲストではなくて残念だったけれど、また企画してほしいと思う。
場内は平日昼にもかかわらず、サポーターが詰め掛けて満席御礼となっており、人気の根強さが伺われる。中にCoRichに情報が載っていたから来た、と話していた人もいたので嬉しかったですね。
公演直前、劇団員の父とも言うべき座付き演出家の水鳥鐡夫氏が亡くなられたそうで、ロビーに遺影と花が飾られ、記帳や寄せ書きコーナーが設けられ、皆さん熱心に書き込んでおられた。劇団の「笑いのDNA」も受け継がれていくことだろう。