満足度★★
照明が気に入った。
ボックスを使った舞台は面白くはあるものの、もうひとつ、といった感じ。
「いい」と思える場面はいくつもあったのだが、道具を使い切れてない、といった印象。
川平さんの1人何役(?)、楽しくはあるものの演技はあまり気にいらない。
役者陣、悪いとまでは言わないがどうにも物足りない。
この舞台で気に入ったのはなんといっても照明。
舞台を囲むようにシワをつけられ垂らした幕に明かりが当たって立体感を出している。
また、その幕の後方を照らすことにより後の空間が出現し演技スペースとなるのも楽しい。
暗転のたびに見える舞台やボックスに貼られた蓄光テープの光。
ラストの場面でも浮かび上がり、きれいだったので、この光をもっと意図的に演出に加えられたら良かったのでは、と思った。
ストーリーはサンタの存在を量子論によって証明しようというもの。
着想は面白いがうまく説得しきれなかった感じ。
アメリカの作家さんなので、「神がいる世界に住んでる人は大変だ。」と思った。
日本人にしてみれば「何を悩んでるんだろう。」と見えてしまうのではないか。
それから、会場の問題なのか、役者のセリフが聞きとり辛かった。
特に早口の部分は辛かったので会場の問題だけではないように思う。