変化球は巧み
1時間という短い上演時間も、物語をすべて回収せずに終わらせた点も、じつはけっこう潔くて好感。なので、変化球で楽に打ちとろうとせずに、直球勝負も観てみたい。
満足度★★★★
作品世界の空気がつくられていた
独特の世界がつくりあげられていた。
そこは、たしかに”とろける”空気で覆いつくされていた。
舞台セットも演出もよく、気がつくとその世界にひきこまれていた。
あとは、お話をうまくつくれれば、言うことなし、だろう。
満足度★★★★★
楽しめました
世界観の提示というか、なかなか狙いが良かった。
若者の緩さや、それでいて欲望はきちんと備えている、その周りの気だるさが
舞台とよくマッチしてました。
方向性の無いコテコテの人間世界の切り出し方が、
見えない「熱帯魚の水槽」とは
暑さにめげそうな日常に、少しの涼風を感じました。
満足度★★★
凝縮された芝居
いく人かの登場人物といくつかのストーリーが絡み合う。うーん何だろうこの感じは。大リーグボール3号を空振りした感じか。(たとえが古くてすみません。)結末があっさりし過ぎではないかと思ったが、いやこういう終わりかたもありかと思わせたり。楽しめたような楽しめなったような不可解な味わいの芝居でした。
満足度★★★
今後も観続けていきたい
色んな人が薦めてくれていた理由が、分かった気がする。
とはいっても、はっきりと理解できた訳ではなく、
肌で味わってみた結果、「ああ、なるほど、こういうことね」と
直感的に身体が学習した感じ。
でもたぶん、この感じ方で間違ってないんじゃないかなとは思う。
満足度★★★
もうこれで終わりなの?
って感じ。会場入った瞬間からかなり期待させる雰囲気だったのですが、肩すかしにあったみたいです。でも今後も期待しますので。
満足度★★★★
夏の終わり
今年の学生芸術祭、最後の作品。最後にふさわしいなと思った。荒川チョモランマが夏に上がる打ち上げ花火なら、東京のくもはその帰り道、秋が近づいた涼しい夜といった印象。ただ、その涼しさは心地よさだけのものではない。たぶん、この作品が好きと言った人は自分も含めてひねくれているんだろうが、自分も学生芸術祭に参加しときながら、こんなこと言うのもなんだが、この夏いちばん楽しめた。9月頭の公演時期も何となく良かった気がする。
くも、か。
なるほど。もやもやしている。
常に舞台上を支配しているあの感覚は何だったのだろう。悲壮感か? 出てくる人物にはろくな奴がいなくて、それを見下しながら観劇していたかもしれない。でも行動に矛盾を感じないから飽きはせず。共感した訳でも愛着が沸いた訳でもない。無害。
物語もあまりない。目の前で起きる人の遣り取りをただ観るだけ。説明不足の様でいて、各人物は背中が見えるというか表面よりもっと奥まった所まで引きずって出てきてる感じ。遣り取りもだらだらしてるのに妙に緊張感があるから見れちゃう。既存の団体を示すのはベターじゃないけど、POPな乞局というか。
同じ演目を2回観る気にはならない。でも新作だったらまた観たい。なんだろ。病み付きになる味じゃなくて、なんだかんだで久しぶりに合間にチョイスしたい。お茶漬けあたりか?
満足度★★★★
雑踏の中に放り込まれた感じ
20分くらい遅れていったのだけど、十分楽しめた
ストーリーはあるのだけど、それを無理に追いかけなくても、そこにいられる、良い空間でした
新宿アルタ前の広場とか、あの人がわらわらいるようなところに立って、人間観察してる感じに近い(そんな事としたことないけど)気がする
浸食されていく感じが、どうも心地よい
おススメです
満足度★★★★
随所にきらめきあり
開演前から激しいビートとちかちかする照明で、まるでライブハウスのようだ。その延長線上で始まった舞台は、あちこちシーンが飛びながらも、ちょっと危なっかしい若者の生態を見事に描写している。象徴的な舞台装置が刺激をそそる。ステージをうまく立体的に使いながら、わざと雑然とした雰囲気を作り出している。
全てに魅力と才能を感じるのだが、1時間という時間が短すぎた。魅力的な登場人物、気になるエピソードが放り出されたまま突然終ってしまったという感じ。そのもやもや感が狙いと言われればされまでだが。
役者は全員水準が高い。自然な演技が出来ている。何人かは学生の水準を超えてこちらの胸に響いてきた。