悪役志願 公演情報 悪役志願 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-20件 / 24件中
  • 満足度★★★★

    圧巻なセット
    終盤にかけて兄妹の復讐劇が若干ほったらかし(復讐したかったなどの描写はありますが)だったのは少し勿体なかったかなと思ったかな。
    でも、ラストのどんでん返しにはちょっと驚かされました。
    今回も牛水さん、中盤以降の感情の起伏の激しさの演じ分けはお見事でした。

    しかし、舞台セットは圧巻です。場内に入って見惚れて、少し立ち止まってしまった。

  • 満足度★★★★★

    久々に背筋がぞぞーっと
    全身が何かに逆立った気がします。
    そんぐらいしびれた公演でした。私は好きです。

  • 満足度★★★

    オシャレ、だけど。
    わくわく、もしたけど。期待した以上の展開がなく、少しがっかりでした。舞台美術は非常によかったが、劇場が大きすぎた印象も。当日パンフレットの悪役と悪人の違いはおもしろかった。

  • 満足度★★★★★

    本当に、痺れた
    今回、これまでの「アングラ劇団」という括りから抜け出して、
    「カナリア派」としてでしか説明のできない表現に
    到ったのではないかと感じさせられた公演だった。

    ネタバレBOX

    あんなにも脳も皮膚感覚も活性化させられる舞台作品がどれだけあるのか。

    たぶん「分かりやすい」ということに物足りなさを感じる人もいるのだろうが、
    しかし自分にとってはそんなことはどうでもよく思えるくらいの充実感を
    あの濃密な時間と空間から得ることができた。


    確実に、出会うことができてよかったと心の底から思える作品であった。
  • 楽しめました
    素直に楽しめました。

  • 満足度★★

    色彩豊か
    精力的に活動し、急成長せいているイメージの団体。本日、初観劇したが正直がっかり。雰囲気は伝わってくるが、物語を見せる演出力は皆無。結果、役者のエネルギーは空回りし、すばらしいスタッフワークも作品に噛み合わず。実にもったいない、というのが印象。

  • 高円寺
    初座・高円寺。
    いい感じ。
    芝居もいい感じ。

  • 満足度★★★

    minstrel show
    牛水里美さんってこんなにパンチの利いた女優さんだったのか・・・

  • 満足度★★★★

    カナリア版昭和庶民伝?
    (詳細はネタバレBOXへ)
    なお、舞台をフルに使ったまるでワンダーランド、な装置に瞠目。

    ネタバレBOX

    一つの「時代の終わり」と終盤でのあれこれ失ったヒロインの姿に『上海バンスキング』を連想。
    また、最終的に(むしろ結果的に?)果たす「復讐」にニヤリ。
  • 満足度★★★

    劇空間が「ムック」ワールドに染まっていた!
    この公演に、私が主宰いているWHATCOLORに出演したことがある、大原研二さんが出演していたことがきっかけで、劇場に足を運んだ。

    この劇団は、少し自分の好みとは違う感じがしていたので、興味を持ちながらもなかなか観る機会がなかった劇団の一つだったので、彼がこの公演に参加してくれたことを喜んだ(笑)。

    高さがある「座・高円寺1」の舞台をうまく生かした多層構造のセットをはじめ、照明や音響、俳優の台詞や舞台上の空気感が、一つの世界観にまとめ上げられていて、とても面白い作品だった。

    ネタバレBOX

    娼館で渦巻く陰謀と、時代に翻弄される人々の群像劇。描かれている世界観が、リアルすぎないのがとても心地良い感じ。

    女性陣の素敵な衣装と、意味ありすぎる男性陣の衣装にも注目。女性演出家らしいこだわりと遊び心に、思わずほくそ笑んでしまった。

    印象に残ったのは、ダメ男に翻弄される女の愚かしさと愛おしさ。

    他にもその事に触れている方がいたが、ダメ男に惚れたことがある女性は、かなり感情移入してしまい、そしてその時の傷を思い出して、ちくっとするくらい、リアルに描かれていたような気がする。

    そして私が印象に残った俳優は、牛水里美さん。

    オープニングとエンディングでは別人のようになるテコと言う人物を見事に演じていて、容姿とは裏腹な演技と、実力の高さに驚かされた。

    私の中で是非一度、一緒に芝居を作ってみたい女優さんとなった。
  • 満足度

    がっかり
    戦後日本を売春宿を軸に描くというなら、井上ひさしのように、とまではいかないにしても、もう少し歴史をしっかり「勉強」することが必要なのではないでしょうか。おとぎばなしにも、しっかりした背景がないと、単なる空想、妄想のレベル。ストーリーもありきたりで、すっかりしらけてしまいました。役者の方は頑張っておられたと思います。

  • 満足度★★★

    後半の高まりは大好物だ!
    なんと言っても、劇団名がカッコいい!(笑)
    その劇団名と、このフライヤーである。
    「濃さ」を期待せずにはいられない。

    しかし、思ったほどの濃さはなかったかもしれない。
    もちろん、味は濃いので、ソースで言えば、とんかつソースとウースターソースの中間の、中濃というところか。
    ……それはさすがに違うか(笑)。

    ネタバレBOX

    舞台の上のセットがとても素晴らしい。高低差や左右、そしてブランコまで。
    しかし、意外にあっさり風味だった。特に前半が。
    なぜそう感じたるのかと思いつつ見ていたら、思い当たったのが「人間臭さ」。
    娼館が舞台であり、それなりの雰囲気を持つ役者たちが揃って、艶を競っているのだが、彼女たちやお客の男たちの「人間臭さ」が臭ってこないのだ。

    すっきりときれいな印象だ。
    ドロ臭さのようなものが感じられれば、主人公であろうテコの境遇がもっと鮮明になったような気がするし、それに対するハシの無表情な雰囲気も際立ったような気がする。

    いろんな要素が解け合った前半は、それなりに面白いと思ったのだが、残念ながらもうひとつ乗れなかったのはそういうことかもしれない。

    ただし、テコの独白から始まるラストへの進行と、ラストの雰囲気は、「大好物」(!)と叫んでもいい空気感があり、これが全編であったならなあと、思ってしまった。
    最後に盛り上げるという意図もあろうが、この空気感で全編を覆い、さらにラストを盛り上げてくれたならば、最高だったと思う。

    仇の娘ネルバ(中里順子さん)の背筋の伸びた堂々とした感じと、ハシ(市川勇さん)の不気味さ(ラストの結婚式での笑いは恐ろしい)が特に印象に残る。また、テコ(牛水里美さん)の衣装を替えながらのながらの、気持ちの変化はなかなかだった。あの独白シーンは特に好きだ。

    そうそう、男女の睦みごとをベッドを回す、という行為で見せるのは実に面白い。男が汗を流してベッドを回すのだ。
    それと、お客の男たち(だけ)の衣装に施された、アノ造形物はお下品でとってもいい。

    期待値が大きかったので、ちょっと厳しめの☆の数になった。
    また観たいかも。
  • 満足度★★★★★

    カナリア戦後風刺劇
    掃除役として娼館に侵入した外交官が、1人の女を貶めて育てて妻にする。逆マイフェアレディ。女の美しさ汚さ、男の滑稽さを楽しく観て、なるほどと思ってるうちに、背筋が寒くなりました。牛水さん熱演、可愛いし綺麗だしぶっ飛んでるし。華やかで煌びやかな世界のうちに、流れてるのは戦後の日本の悲しさ逞しさ。歴史を勉強し直してから行けばよかった!っていうかカナリアが社会派劇だなんて、それに1番驚きました。

    ネタバレBOX

    キャデラック=アメリカへの復讐。ラスト、息子が語る後日談で、一気に構図がみえました。テコの変な英語と、笑って食べるハンバーガーは、敗戦した日本の復讐の仕方!なるほど。日本て、たとえ憎むべき相手でも、取り込んでしまう国という解釈。もしかしたら日米安保条約の風刺劇かもしれません。
    「死んじゃった奥さんと同じ観音様はここにある!」松崎さんのセリフが逞しかった。あと、オープニングとラストの市川さんが、びっくりするぐらい怖かった!夢に見そう!好きな女を、財布を捨ててまで貶める気持ちは理解できませんがww
  • 満足度★★★★

    華を見せるセンスの卓越
    娼館の風情を、広い舞台に作りあげて、がっつりと魅せる。
    それだけでも、わくわくものなのですが、
    内に織り込んだ、ほろ苦くシニカルなテイストが
    また良くて・・・。

    序盤から中盤までの舞台に色に
    目を奪われ、
    終盤の物語の流れに
    目を見開き、満たされて・・・。

    作り手の色の醸し方の手練と
    描き方の懐の深さに
    どっぷりと浸ってしまいました。

    ネタバレBOX

    骨格がしっかりした舞台なのだと思います。
    冒頭のシーンで引き込んで、
    ストーリーの外枠をあっという間につくると
    娼館の雰囲気で舞台を満たし、
    兄妹の行く末や、その娼館の顛末で
    伏線たちを心地よく回収していきます。

    作・演出の手練から、
    キャラクターがそれぞれに持つ
    感触が見事に引き出されて・・・。
    役者のひとりずつから
    個々のロールの香りがが
    確かな質感とともにあふれてくる・・・。
    特に女優達の美しさというか舞台栄えには瞠目。
    役柄をまとって、美しさが際立つ感じ。

    娼館ですから、
    華こそが物語の説得力につながる。
    ちょっとビターなテイストも
    女性たちの華があるからコントラストを醸し、
    陰陽それぞれの世界に、
    観客をくぎ付けにしていきます。

    さらには、主人公が、
    その世界を背負い、
    あがき、
    抜け出していく後半にも
    前半の輝きがしっかりと効いていて・・・。、
    物語にたっぷりの落差があるからこそ、
    見えるものがある。
    妹が闇からから抜ける終盤にも
    前半とは異なったまばゆさがあって・・・。
    どこか貧しいなかで、
    あだ花の香りとともにある前半の輝きと
    豊かさに満ちた終盤を照らす光。
    それがすっと昭和という時代の流れを
    観る側にしなやかに刷り込んでいく。

    幅広の大きな舞台なのですが、
    場面ごとに見事に密度が作りだされていて瞠目。
    舞台の広さが、
    きちんとテイストを醸す力になっているのが凄い。

    その時代の風情を残しつつ、
    時間をしなやかに動かしていく・・・。

    観終わって
    よく、ここまで物語を運びきったなぁと
    感心。

    時間を忘れて見入ってしまいました。

    ○○●●☆☆







  • 満足度★★★★

    なるほど、こういうことか
    前々から気になっていた劇団。ようやく観劇。

  • 8月21日(土)S
    久しぶりに観劇したらかなりの躁ぶりにビビる。

  • 高さと広さを生かした別世界
    座・高円寺は横に長く天井も高く
    モノによってはスカスカになるのですが

    色彩 高さ 小道具 部屋などが
    いいいみで雑居ビルのようで面白かった
    登場人物たちのファッションもカラフルで見た目に心地よかった

    横に長い為に
    座席によっての見え方が変わるので
    クビを左右に動かさなければならなかったり
    場所によってのよさは違った気がします。

    ネタバレBOX

    女性作家ならでは?というか
    役の娼婦達が感情で押していくような強さが魅力だと思う
    ラストシーンのポップさに繋がることもあり
    すべての登場人物の謎解きは無くて正解だとおもう
    (しかし物語性を見たい人は納得しないで進むことに不安かもしれない)

    反対されればされるほど燃える感情

    「愛してる」にごまかされてしまう恋愛

    当事者は真剣だし一生懸命なだけに滑稽
    そこがびっくりするくらいリアルに感じる
    ※失恋経験のある女子はチクッとすると思う。
    相手が後から考えて<バカ男だった>ならなおさらに※

    でも 最後の最後で一生買取なんて
    うらやむくらい夢物語で
    和風異次元世界のあしながおじさんストーリーだとおもった。
  • 満足度

    暑い
    上演前にスタッフには言ったのですが、客席が暑い。芝居に集中できず不快な時間となってしまいました。
    役者の何人かは声量不足。ステージ下は前の観客で見えない。もっと小さい劇場向けの公演でした。

  • 満足度★★★

    どんでん返し(?)が爽快
    少なくても、前回公演よりは、悠に好みの芝居でした。

    全体的に、これは、ムック版のジャン・ジュネ芝居?というテイストでしたが、最後の、思わぬ展開で、一気に、してやられた感で、「はい、負けました、ムックさん!」という気分になりました。(笑)

    牛水さん、片桐はづきさん、パラドックス定数の井内さんの存在感が印象的でした。

    シガラ役の反田さんの髪型は、まるで、現代の水商売青年のようでしたが、あれはあれでいいのでしょうか?

    セットに、先日、別の思い出したくない芝居で観たのと同じサイズのお月様が出て来ましたが、このお月様の方は、この芝居の雰囲気にジャストフィットでした。(笑)

    ネタバレBOX

    以前、息子が出演した、ジャン・ジュネの「バルコニー」に酷似した雰囲気の芝居でした。

    赤線が廃止になる前の昭和初期の娼婦達の物語。「バルコニー」的台詞も随所に顔を覗かせ、モチーフの芝居の骨格がしっかりしているせいか、前回の演目より、惹きつけられる部分が多く、結構、真剣に見入ってしまう部分も多々ありました。

    ストーリーテーラーになる謎の青年が、モノローグの度に「僕はまだ生まれていない」と言う理由が、ラストで解き明かされ、その思わぬどんでん返し的展開に、してやられた感で、一気に、爽快な気分になりました。

    穢れを知らない少女から、男性体験を積んで、落魄れた雰囲気の気だるい女性になるまでの、牛水さんの変貌振りがお見事でした。

    文学座の反田さんは、どうも他のキャストと、芝居の作りに違和感があり、損な役回りでしたが、いつもコメディ中心の市川さんが、後半、思わぬ好演をされていて、驚きました。息子が以前共演させて頂いた小長谷さんも、あの時代の男の生き様を巧みに表現されていました。
    パラドックス定数の井内さんには、改めて、実力の程を拝見させて頂き、嬉しくなりました。

    退廃的倦怠感漂う芝居だと思いながら、ずっと観ていたら、ラスト5分の意表をつく、不思議なハッピーエンド!!とても、奇天烈な爽快感をもたらし、愉快でした。

    個人的に、牛水さんの独特な英語の発音が、ツボでした。

    退屈でもなく、かと言って、すごく面白かったという類の芝居でもなく、久しぶりに、形容し難い、不思議な観劇体験の2時間でした。
  • 満足度★★

    残念ながら
    残念ながら、全体的には面白くなかった。途中でイライラもしてしまった。
    言葉と空間とのこと、ボリュームのこと、速射砲と見捨てる関係のこと、を思った。
    今度観るなら小さな空間で見たい。

このページのQRコードです。

拡大