満足度★★★★
「恋たち」チーム拝見
「夢たち」チームとはだいぶ違う印象をもった。こちらのほうが古風で新派の味わいがあった。主役・正子役の堀越涼の達者さに舌を巻く。何でこんなに美しく巧いのだ。恐るべし。聞くところによれば女形初主演だという。「恋」チームの植本が「初日に堀越くんにサポートに付いてもらったが完璧にこなしてくれた」と語っていたが、芝居用語で言うところの「役が手に入って」いたのだろう。楽しみなスターが出てきたものだ。
脚本が正子と蔦代を善人に描きすぎ、底にある花柳界の澱や女の嫉妬心、競争心が薄まって、きれいごとの友情物語になっているのが物足りないが、花組芝居のファン層向けにそうしたのだろう。
舞台美術の花札屏風は安待合みたいで、「この店はけばけばしくなくていいですねぇ」という劇中の台詞と合わないのが困りもの。
満足度★★★★
上手いなあ【恋たち】
ずっと気になっていたのだが初めて花組芝居を観た。
『あまうめ』等の他の舞台でときどき拝見する堀越涼さんが、演じられている【恋たち】版のほうだ。
満足度★★★
「恋たち」観ました
会場にはいった時点で、お客さんが女性ばっかりなのと年代の高さにちょっとびびる。。。
「歌舞伎」っていうより「大衆演劇」って感じ?
これはこれでおもしろいと思います。
満足度★★★★
初日、「夢たち」チーム拝見
フライヤーを見ると、イラストが少女マンガみたいで、夢、恋、花と書いてあると、
夢ゆめしい舞台を想像するが、イラストのような美少女はもちろん登場しない。花組芝居だから(笑)。
花組芝居を何十年ぶりかで観劇したが、全然変わっていなかった。にぎやかである意味泥くさい。そして、客層も40代後半の女性で占められ、普段行く小劇場の客層とはだいぶ違う。つまりあの当時の若いOLたちがそのまま年を経ても応援してるということになる。
昭和のある時期、40代の女性客が新派や東宝系の商業演劇を支えていたのだが、平成のいまは花組芝居はその線ということになるだろうか。
原作となった「芝桜」も「木瓜の花」も、新派や東宝系商業演劇で何度も上演されてきた昭和の名作だ。花柳界の事情に通じ、女の業を描くのが得意だった有吉さんだからこそ書けた小説。ただただ、ヒロインの正子と蔦代が、見ていて懐かしく、いとおしかった。泣かせて笑わせて、よくできた芝居である。
有吉さんがご存命でこの花組芝居版をご覧になったらどんな感想を持たれただろうか、と思いながら舞台を見つめていた。