満足度★★★
うつつをぬかした初夏の夜。
何かを強くおもう気持ちを『恋』になぞらえて描かれる10編。
夢とも現ともつかない摩訶不思議な世界に飲まれました。
音楽劇とあって浪曲、ロック、民謡、ワルツなどバリエーションが豊富で、生演奏も迫力満点でした。
また伝統芸能を取り入れつつアレンジしている一面があり、文化的な観点から作品作りをされていることが伺えます。
団体の演劇に対する姿勢や、中込さんの言葉の感度、物語の紡ぎ方が抒情的で素敵です。今後は海外での公演を視野に入れて活動して頂きたいですね。
満足度★
残念。
能や歌舞伎、舞踏などの日本の芸能の動き、台詞回しを取り入れた舞台でした。訓練されていない声・体でやっているので中途半端で空回りしている感じでした。
音楽もミュージシャンの配置に趣向を凝らしていましたが、そのせいでアンサンブルがバラバラで(そもそもチューニングすら出来てない・・・)聴き辛かったです。
テキストはふんわりした感じで面白いところもありましたが、七五調がしつこく感じました。
上演中に照明がショートして電源が落ちてしまうトラブルがあったのは可哀想でしたが、そのときの対応がしどろもどろで残念でした。小さな場所の公演でも舞台監督が必要なんだな思いました。
今回は残念な出来でしたが、まだ若い人たちなので今後に期待。