演劇

劇団M.O.P.最終公演

さらば八月のうた

実演鑑賞

劇団M.O.P.

道新ホール(北海道)

他劇場あり:

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/21 (土) 公演終了

上演時間:

公式サイト: http://www.g-mop.com/history/45kouen/press/index.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
ア・スプレンディッド・タイム・イズ・ギャランティード・フォー・オール。

 26年前の旗揚げ公演『熱海殺人事件84』のチラシには、「ベイビー、ウィー・アー・ボーン・トゥ・ラン。」というキャッチコピーがそえられています。B・スプリングスティーンの『明日なき暴走』の一節ですね。つまりは、当時は...

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公演詳細

期間 2010/08/20 (金) ~ 2010/08/21 (土)
劇場 道新ホール
出演 キムラ緑子、三上市朗、小市慢太郎、林英世、酒井高陽、木下政治、奥田達士、マキノノゾミ、勝平ともこ、白木三保、岡村宏懇、友久航、塩湯真弓、永滝元太郎、美輝明希、塩釜明子、神農直隆
脚本 マキノノゾミ
演出 マキノノゾミ
料金(1枚あたり)
【発売日】
観劇方法については
「札幌えんかん」まで
http://homepage1.nifty.com/enkan/
公式/劇場サイト

http://www.g-mop.com/history/45kouen/press/index.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル
説明 ア・スプレンディッド・タイム・イズ・ギャランティード・フォー・オール。

 26年前の旗揚げ公演『熱海殺人事件84』のチラシには、「ベイビー、ウィー・アー・ボーン・トゥ・ラン。」というキャッチコピーがそえられています。B・スプリングスティーンの『明日なき暴走』の一節ですね。つまりは、当時はそういう気分だったということです。
 明日なき暴走。
 若いですね。
 旗揚げメンバーは、わたしと同志社の学生劇団で同期だった清水秀一(ぬりかべハタ坊)と、今でもうちの音響を担当している二年後輩の堂岡俊弘と、それにわたしの三人でした。ひと足先に東京で就職していた清水は(わたしは留年していたのです)、ウォークマンでスプリングスティーンの『明日なき暴走』を聴きながら渋谷の街を何時間も歩き回り、会社を辞める決心をしたと手紙に書いてよこしました。
 わたしはそれを読んでいたく感動し、内定していた小さな会社への就職をとりやめて、京都で一緒に劇団を旗揚げすることにしたのです。
 今思えば、その程度のことを「明日なき」とか「暴走」とか呼ぶのもどうかと思うのですが、ま、当時の気分としてはそうだったです。
 (ついでに書き添えておきますと、キムラ緑子はこの旗揚げ公演に参加した後、故郷の淡路島に戻って塾の先生になりました。京都に戻ってきて正式に参加するのはその二年後からになります。清水秀一は旗揚げから八年後に引退して、今では堅気のお父さんです)
 今でも覚えてますが、旗揚げ公演のオープニングの曲は、たしか、エマーソン・レイク&パーマーの『エルサレム』で、エンディングはスプリングスティーンの『ハングリーハート』でしたね。
 うむ。
 いい感じで気負ってます。アグレッシブに行きたかったのでしょうね。若いということは素晴らしいことです。
 ともあれ、その後も一年間は、この「Baby, we're born to run!」というフレーズを劇団のロゴマークにくっ付けていました。初心忘るるべからず、というつもりだったのだと思います。
 それが次の年には「Don't worry, M.O.P. is now on the way!」になりました。
 いきなり意味がわかりません。
 まぁ、「心配ご無用、製作快調!」ぐらいの意味でしょうか。ていうか、そのつもりで付けたんだと思います。今となっては(英語として)間違ってるような気もします。
 次の年は「M.O.P. on the run!」になりました。
 早くも迷走しています。
 「俺たちは走り続けてるぜ!」って感じで何となく格好いいかなと思って付けたのですが、さっき辞書で調べたら「大あわて!」とか「逃走中!」とかってことらしい。
 逃走中ってあなた。
 ちゃんと調べてから付けるべきでした。(この粗忽ぶりは今もあまり変わりませんが)
 まぁ、そういった紆余曲折があって、数年後に現在の「A splendid time is guaranteed for all.」に落ち着きました。

 そうなんです。チラシやポスターなどに印刷されている劇団のロゴマークには、小さいけれども、今でもこのフレーズが入っています。虫メガネで見れば、読めるかも知れません。
 「素晴らしいひと時を皆様にお約束します」くらいの意味です。
 これは古いサーカスのポスターに書かれていた文句をつなぎ合わせて詞を作ったジョン・レノンの『ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト』の一節でして、LP『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の裏ジャケットにも、歌詞とは別に、最後にもう一度ひっそりとこのフレーズが印刷されています。
  わたしは長年ビートルズのファンでしたので、これはいいと思い、真似をしたわけです。
  今でも内心では(なかなかいい)と思っています。

 二年前、劇団を解散すると発表してから、大勢の人に「なぜ解散するの?」と訊かれました。
 なぜ解散するのかは、実は、今もって自分でもよくわかっていません。
 けれども「劇団M.O.P.とは、あなたにとって何だったの?」と訊かれれば、即座に答えることができます。
 それは、わたしの青春でした。青春そのものといってもいい。
 おお、何だかユーミンの歌みたいですが、でも、それが実感なのです。
 ですから劇団を解散するということは、わたしの青春が終わるということなんだと思います。
 わたしは今年五十一になりますが、この年齢は自分の青春時代にピリオドを打つのに、決して早すぎるという年齢ではありません。
 まぁ、そういうことです。
 今回の『さらば八月のうた』が、最後の劇団M.O.P.の公演です。
 例によって、台本はまだ一枚も書けていませんが、それでも、素晴らしいひと時を皆様にお約束します。「根拠は何だ?」と言われれば、それは「この二十五年間M.O.P.としてやってきたこと」と答えるしかありません。
 もう一度申します。
 素晴らしいひと時を皆様にお約束します。
 ぜひ、観にいらしてください。
                  [マキノノゾミ ]
その他注意事項 日替わりゲスト
大阪公演 7月17日(土) 14:00
7月18日(日) 14:00
7月19日(祝) 14:00 川下 大洋

東京公演 8月4日(水) 19:00 岡森 諦(扉座)
8月5日(木) 19:00 片岡 正二郎
8月6日(金) 19:00 大家 仁志(青年座)
8月7日(土) 14:00 関戸 博一(Studio Life)
8月7日(土) 19:00 関戸 博一(Studio Life)
8月8日(日) 14:00 平良 政幸
8月9日(月) 19:00 岡田 達也(演劇集団キャラメルボックス)
8月10日(火) 休       演       日
8月11日(水) 14:00 浅野 雅博(文学座)
8月11日(水) 19:00 浅野 雅博(文学座)
8月12日(木) 19:00 山内 圭哉
8月13日(金) 19:00 北村 有起哉
8月14日(土) 14:00
8月14日(土) 19:00
8月15日(日) 14:00 久松 信美
8月16日(月) 14:00 岡森 諦(扉座)

京都公演 8月28日(土) 14:00
8月28日(土) 19:00
8月29日(日) 14:00 清水 秀一
スタッフ 舞台美術 奥村泰彦
音楽 川崎晴美
音楽製作 鈴木ひさし
照明 大川貴啓
音響 堂岡俊弘
衣裳 三大寺志保美
ヘアメイク 武井優子
舞台監督 橋本律子 藤吉成三

宣伝デザイン 鳥井和昌
宣伝写真 林建次
制作 橋本香苗
制作助手 奥井美樹
制作協力 加藤昌史(ネビュラプロジェクト) 山中歌子(ネビュラプロジェクト)

企画・製作 劇団M.O.P.
主催 大阪公演・東京公演:劇団M.O.P.
   京都公演:(財)京都文化財団 劇団M.O.P.

[情報提供] 2010/06/14 09:00 by CoRich案内人

[最終更新] 2013/02/12 20:56 by みか

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