満足度★★
作為的に・・・見える
イオルコスを目指すマラソンランナーの男とそれを助ける弟。そして男を見守る、4人の「メディア」と名付けられた女たち。
彼らの葛藤や苦悩が詩的な台詞と共に立ち上がってくる・・・
正直いうと、俺の好みじゃあない。
そんなことを言ってしまうと身もふたもないのだが、個人的な志向として、何かを俳優が戯曲を舞台に立ち上げていく際に、台詞にない部分を何かで埋めようとする作為が見えると一気にドン引きしてしまうのだ。
俳優のみなさん確かに魅力的で芸達者なのだけれども、俺にはどうしても“演技”というウソを巧く取り繕って固めてしまっている部分があるように見受けられた。
しっかし・・・サイスタジオはいい小屋だ。比較的自由な空間にカフェまで付いているなんて、贅沢にもほどがある。
金があったらゆっくりお茶でもしながら帰ったのもを・・・