満足度★★★★★
信じられないけど、面白かった!
鵜山さんの大ファンなので、物理学の芝居なんてチンプンカンプンだろうと、予想しつつ、観に行ったら、驚くことに、非常に面白く観られました。
村井さんてやっぱり名優だなと再認識。新井純さんと今井さんと、3人のベテラン役者さんと、名演出家のお陰で、万人受けする芝居になっていて、感嘆しました。
満足度★★★★
めちゃ難しい。
専門学生時、講師であった島次郎さんに薦められて観に行きました。
序盤は話についていくのがやっとでしたが、徐々に色んなモノが分かってきて最後はすごく楽しめました。社会派ミステリーな感じです。
美術も島さん自身が『代表作』という通り、観て納得の出来でした。
登場人物の三人が死後の世界で語り合うという設定も面白い。
舞台上の円形のアクティングエリアが巧みに利用され様々なモノを見立てていたのが凄かったです。
満足度★★★
要予習でした…
本当に素晴らしい照明でした
内容に関しては正直台詞を追っていくのが精一杯で…
話の構成が頭の中でなかなか組み立てられませんでした
初演を観て脚本も買ってさらに
Newtonの量子物理学特集で予習してきた友人とは
情報処理スピードが全然違っていたようです…残念
ただキャストの芝居が何か「???」という感じでした
前楽だったからかな
役の内面と外面の本来ならテンポのよい往復が
あまりスムーズでなかったような印象を受けました
また「研究者」としての精神的・哲学的な悩み・葛藤
というのがひとつの大きなテーマだったのですが
今井朋彦も村井国夫も最後まで「研究者」には見えなかったです
(これについては私の台詞を追うスピードに問題があったのかも知れません…)
でもホント照明よかったです
満足度★★★★
知的興奮。
知的興奮、まさにその通り。何をおいても戯曲がすんごい。
3時間でしたが常に頭に刺激を感じていたように思います。
3人の役柄は絶妙。役者も最高ですし。村井さん素晴らしいです。
静かに、でもその存在感を確かに感じさせ、観客の物語解釈を
助けてもくれる舞台美術と照明にも拍手。
観に行けて良かった…。
満足度★★★★
密度の高い劇です
ボーア役が初演時の江守徹から村井国夫に変わりました。
イメージ的に異なるところもありますが、どちらも良かったですね。
3人の会話で成り立つ3時間の劇、科学、宗教、国家、倫理、多くの内容が語られます。
ちりばめられたピースがまとまってしだいに全体を形作って行くような印象をうけました。
満足度★★★★
知的。
頭がパンクしそうな情報量、専門用語。
もちろん私にはなんのことだかさっぱり。
でも、それに打ち込んでいる人が情熱込めて語りつづける様を目の当たりにすると、内容はわからなくても熱くなる。そんな作品。
役者の力ってすごいなと思いました。
満足度★★★★
やっぱり観ちゃった。
初演の時は広島・長崎までだけ考えたんだけど、今回は原発の廃棄物再処理施設のことをボーアとハイゼンベルクにチクりたくなった。
それにしても二夜連続三時間は疲れる。
わからなくてもいい
今井さんが出演されるということ、初演が賞を受けたり、話題になっていた、ということで、是非観てみたいと思い、観るなら新国立劇場名物?のシアタートークもききたい、ということで、7日にいってきました。
実はかなり私には、まだ難しいお芝居なのかなぁ、と思ったりしました。正直いいますと、記憶がなくなっている部分もありました。3時間頑張ろうと思っていましたが、集中力がつづきませんでした。。。すみません。
ただ、ある台詞の言葉がいきなりドスンと落ちてきたり、ボーアとハイゼンベルクのやりとりがとても温かいものだったり、冷たいものだったり、その時の照明にもマッチしていたりして、みていてとても引き込まれる場面がありました。
舞台は初演と大きくは変わっていない、とのことでしたが、何か不思議でした。どこかで観たことあるなぁ、と思ったら、「敦~山月記@世田谷パブリックシアター」を思い出させました。シンプルでしたし、照明がとても印象的でした。
シアタートークでは、演出の鵜山さん、出演の村井さん、新井さん、今井さんの、本番後の緊張感の取れたトークで本当に楽しかったです。シアタートークに何度も参加していますが今回のお客様は熱い感じでした。質問なども鋭いものが多かったかな、と思います。そして、いろんな方がいろんなきっかけで観にいらっしゃってるのだなぁ、と思いました。コペンハーゲンの新しい楽しみ方を教えてもらったと思うので、時間があればもう一度観にいきたいです
その時は最大の集中力を発揮するために、体調も気持ちも整えていかなくちゃ!と思いました.舞台のみなさんと一緒に緊張すると、とてつもない舞台になり楽しみも倍増するような気がします。シアタートークでもいわれていたのですが、毎回、発せられる台詞のシチュエーションは、変化しているのだそうです。(毎回違う!)長い間に上演されるとどんどんいろんな反応がおこって新しいものがうまれるのでしょうね。
そういう現場をシアタートークで見せていただいたと思います。
満足度★★★★
作品力。
これだけの専門用語と時代背景を綿密に調べ上げ、なおかつ全てを有機的に紡ぎ上げたマイケル・フレインという作家に驚愕。小難しい物理学用語を駆使されて意味は完全には理解しきれないのに、それが言葉では説明しきれない人間の本質、また人間と人間の触れ合いに繋げられると何故だかすっかり腑に落ちてしまう。演劇でしか成し得ない描かれ方だったなぁ。そしてその重厚な作品に見事に対峙した3人の役者の方々はすごい。スタッフワークもさすが。アフタートークがあったけれど予定があり拝見できず。残念。
満足度★★★★
思索的な「超」ウェルメイド・プレイ
凄い戯曲である.
綿密な取材によって掘り起こされ,緻密に計算されたすばらしい戯曲であることは,誰もが理解できるだろう.
抽象的で難解な物理学・数学理論,祖国と民族の問題,家族の問題,研究者としての功名心,師弟関係の思い出,宇宙論,研究者の倫理等々,様々な次元の話題がそれぞれ他の次元の話題の暗喩として従前に機能している.
台詞の量は膨大で,驚異的な情報量がそれぞれ関連しあって,それが最後には深い虚無へと集約されていく.
重厚長大で,役者のみ成らず観客にも集中力を強いる芝居である.しかしそのテキストの豊かさに圧倒されるのには心地よい充実感もあるはずだ.この凄さは味わう価値は十分ある.
満足度★★★
初演より好き
3時間の3人芝居。やっぱり濃密でした。話題の階層がどんどん入れ替わるのが快感。濃い、深い戯曲です。キャストは江守徹さんが村井国夫さんに変わっていて、個人的には村井さんの方がすんなり感情移入できました。役者さんは皆さん圧巻でした。装置も照明もかっこいいです。でも、体調が万全でなかったため少し眠気が・・・無念。