満足度★★★
気分が沈む。
なんかこう…すごくドロドロした感情に振り回されて見ていてどんどん苦しくなりました。
「あ、私にもこういう所ある」って気付いた時、蓋をしていた筈の心の奥の暗闇を思いっ切り抉られるんですよ。
笑いの要素もあるんだけど、ジワジワと暗い方へと追いやられるんですよ。
最後は虚無感、焦燥感しか残らない。
「え?これで終わり?」って感じで、辛さを引きずったままスタジオを後にしました。
毎回、保坂ワールドから抜け出すのには時間がかかります。
満足度★★★★
ちょっと見づらかったかな
面白いと感じるが、各キャラの書き込み的なものが少し足りないかと感じ、物語の中に入り込むというより、俯瞰で見てる感じ。
また、セットについて縦長(花道的な舞台と言った方がいいか)にしていたが、ちょっと見づらかったかな。(あまり必要性も感じられなかった)
とは言え、楓(見上寿梨)、春駒(塚田まい子)、きび(鴇田智美)の嫉みや嫉妬など人間の欲的な部分の描き方はなかなかでした。、
舞台セットいうかセット奥に描かれている絵や、衣装は相当綺麗でした。
満足度★★★
甘いけど甘くない話
主人公の女性役の人の演技がよかったので、よけいに気分が重くなった。
身勝手で弱くて満たされなくて何かを求めても、何が必要なのかわかってなくて、そんな人達が吸い寄せられるようにカルトな集団に身を寄せていく。
無機質かつスタイリッシュな衣装やセットが、登場人物の内面との不思議な融合をはたしているように感じられた。
満足度★★★★
なるほど美術家集団
前作とはがらりと趣を変えユーモラスでありながら、むしろその分ラストの喪失感が際立つような。
また、その喪失感を「目に見せる」シカケやファッションショーのランウェイのような形状の舞台、背景の細密画(?)など、なるほど美術家集団、的な。
満足度★★★
甘い考え/甘くない世界
マルチ商法にはまって行く若者たちの心の弱さや身勝手さが描かれていて、チラシのビジュアルや説明文のイメージとは裏腹に、シリアスなドラマとなっていました。個人的にも、マルチにはまって疎遠になってしまった友達がいるので、共感できる話でした。
ある女性の彼氏が姿を消して、探し出すと宗教じみたマルチにはまっていて、彼を助けようとしてるうちに彼女もその世界にはまってしまい、当初の目的が忘れ去れているという物語で、登場人物全員が悪い方向に向かって行く救いのない雰囲気がリアルでした。
登場人物のネーミングが「甘さ」や「白」に関連付けられているのがアイロニカルが面白かったです。ファションショーのランウェイを模したセットや照明、音楽も浮ついた気分を表現するのに合っていたと思います。小道具の白い箱も角砂糖、ダンボール箱、椅子と様々な意味を持たせて上手く使っていて良かったです。