満足度★★★★★
贅沢な時間
朗読劇って、観る前は思っていたけど、「銀河鉄道の夜」だけが
朗読劇で、他の5作品は舞台上を動いたりするので、舞台装置のない
芝居を観たという感じでした。
東京イボンヌで過去に上演した4作品の抜粋(アーカイブ)と、
制作の渡辺美奈子さんが脚本を書いた「雨の降る午後」、それに
浅見陽子さんのピアノ独奏と盛り沢山でした。
2時間を少し超えてしまったのが・・・。私の希望を言わせてもらえる
なら、「銀河鉄道の夜」は無くても良かったかな?と思っています。
「銀河鉄道の夜」の朗読って、他でも何度か聴いたことがあったし、
東京イボンヌとして上演する必要があったかな?って感じでした。
過去の4作品のアーカイブ、観たことがある3作品については、
いろいろ思い出しながら、本編の時は、この役は誰がやってたけど、
役者が変わると、イメージも違ってくるなぁと思って、観ていました。
観たことがない「無伴奏」は、全体を観てみたいと言うか、前後が
どうだったのかが気になります。
観たことがある3作品の中では、「ブレス」が自分の中では1番好き
だなって、思いながら観ていました。
ドロドロのメロドラマのようでもあり、モルジブで奔放に生きる
開放感も味わえる・・・そんな終わった時の爽快感があるからかな?
「雨の降る午後」も、東京イボンヌの世界観に合ってる感じで、
渡邊美奈子さんの作品って聞いてなかったら、福島さんが書いたと
思ったんだろうなぁ。
渡辺多恵子さんと太田亜希さんがシンクロして見せる部分などは、
面白いなぁと思って観ていました。
全編に伴奏として流れる、生演奏のピアノの音が心地よくて、贅沢な
気持ちになれました。ピアノの独奏に歌も聴けて、心が豊かになれた
気がしました。
ラストで、部屋のカーテンを開けて、14階からの夜景が全面に広がった
時の美しさ・・・、本当にキレイでした。
満足度★★★★★
夢幻的
夏の夜の 幻のような感覚のオムニバスな劇
新作とアーカイブ ピアノの生演奏 朗読など
それそれがちりばめられた星座のようで 全体として宇宙をわたる銀河の流れのイメージになっていた
この劇団は人間の感覚の良質の部分(善にしろ悪にしろ)だけを組み立てていくので
あとに清浄な感覚だけが残る
いわば 感情のイデアとでもいえるかしら
一度体験したらくせになる美しさ
満足度★★★★★
予想以上に
場所柄のどことなく高級感が、作品世界と合っていたと思う。過去公演の抜粋など、エッセンスを凝縮して魅せてきたにも関わらず、背後の全体のストーリーがすぐにイメージできるところが、一本筋が通っていて秀逸。
大掛かりな舞台装置はないものの、音と光で舞台演出がシンプルになされているところが、逆に色々な想像力をかき立てるようで、非常に楽しい。
前作から推して期待していたよりも面白い仕上がりで、余韻が綺麗で良かった。