家族耐久 〜久保家〜 公演情報 家族耐久 〜久保家〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 1.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★

    稽古不足の感
    新人と思われる人が、多く出ていた。
    稽古不足の感あり。
    もう一報の方は面白かったらしい。

    ネタバレBOX

    劇団として、あらたな人材を育成するために、経験のない人に舞台経験を積ませるということは大切で、よく理解できる。
    二作品の進行で手が回らなかったこともあるかもしれない。それはかまわない。常に完成されたクオリティの高いものだけでなく、実験や新たな挑戦もやってほしい。
    ただ、チケット代が高い。
    1500-1800のクオリティには到底いたっていない。
    これが1000-1200とかであれば、見方は全く変わってくるが、
    この点は批判する。
  • 満足度

    練習段階を舞台に上げてはいけない。
    役者は新人を中心に、1時間の短いもの。
    と、これくらいの事前情報のみで行く。

    新人だから仕方がない、とも言えるが、それにしても見るに耐えない。
    セリフの間が悪く、お互いのキャラクターの距離も全くとれていない。
    誰1人としてキャラクターとして舞台上に立っていない。

    セリフの間に関して言えば、ほとんど自動的に次のセリフが出ているだけ。
    相手のセリフを自分の中に取り入れてから発する、という間は全くない。

    相手キャラクターとの距離も決まった動きをしているだけだから、必要な距離、緊張感の生まれる距離を全く表現出来ていない。

    その動きも、あまりに硬い上、あまりに陳腐。生きた人間の動きではなく、「こんな時こういう動きを見たなぁ」位の再現ドラマの真似レベル。

    各役者いろいろ改善点はあると思うが、次女役(下から2番目の妹)の方は発声位置が前すぎて舌っ足らずな発音しか出来ていない。
    このままだと役の巾が狭まるのではないかと思う。


    ストーリーについても褒めるところが無い。

    天涯孤独の者が集まって擬似家族をつくるというが、集まってきた人間を見るに、あまり信頼関係があるようには見えない。
    これは役者の責任でもあるだろうが、そこに至るまでのネットでの関係性が見えてこないことに原因があるだろうと思う。
    事前の様子は舞台上で見せなくとも、お互いの言葉、距離などちょっとしたことから感じさせなくてはダメだろう。

    世間には天涯孤独という人間ももちろん存在するが、今回登場したキャラクターに孤独感は感じられない。
    家族を求めて集まったはずなのに、誰も家族を欲していないのだ。
    これは役者本人たちが幸せな環境で孤独ではないという事だが、脚本家もまた孤独に生きた経験が無く、それがどんなものか表現するのに安いテレビドラマなどからお手本を持ってくるしかなかったという事だろう。

    1時間という枠があったためなのか、ドラマが性急すぎることも大きな欠点だろう。
    各キャラクターが登場し、まだそのキャラクターたちの空気が温まらずぎこちない状況のままに、破壊者たるキャラクターが登場。
    崩壊も、音を立ててでもなく、緩慢にでもなく訪れる。

    家族の何を表現したかったのだろう。

    ネタバレBOX

    本当の家族がいるのに、自分の親には愛が無いと叫ぶ少女たち。

    施設で育ち、一人は世間を諦めたように育ち、もう一人は自分の親は仕方なく自分を捨てたのだといまだ信じる。


    他のキャラクターも同様ではあるが、ここに描かれた人間たちには全く具体性が無く、よって嘘臭くしか感じない。

    親に本当の愛が無いなら、どう無いのか?
    それすら描かれていない。
  • 満足度

    興行の体を成さず
    ぴったり1時間程度の中編。そんなコンパクトサイズにもかかわらず、どうしようもなく薄っぺらい内容だった。

    ネタバレBOX

    ここに登場する人物たちは「疑似家族」での生活に何を求めていたのか。フライヤー/パンフレットのあらすじでは説明がついているのであろうその部分をほぼ完全に省略し、予備知識ありきの状態から幕を開くことがまず作/演出家の怠慢であると感じる。
    集団内において個々の目的には大なり小なり違いがあるはずだろう。それとも、全員が寸分の狂いもなく、まったく同じ目的で集まったとでもいうのだろうか。そんなに都合よく物事は始まりはしない。ここがウヤムヤなままだから、誰に感情移入して観て行けばいいのかが分からない。
    また、久保家そのものの歯車がかみ合ってすらいないうちに、「歯車が狂い始め」るきっかけとなる闖入者=亜由子が登場する、という展開は性急にもほどがある。最低でも1、2ヶ月は疑似家族を家族として成立させる、または、その可能性を見せる程度の期間を描いておくべきだ。それをしなかった結果、なんとな〜く最初から全員がよそよそしい空気になり、これじゃうまくいくはずもないよなという予感を裏切ることもなく、なんとな〜く疑似家族たちの距離は離れて行く。それを縮める努力は誰も見せようとせず、ただの気休めだったり身勝手だったりする言葉が空しく飛び交うだけだ。そんな調子だから、この物語が「家族」の本質に迫ることはない。
    実は天涯孤独ではなかったという未成年たちの話についても、世の中にはゴマンとありすぎるせいでもはや普遍的なショーケースだ。わざわざ大げさに舞台で描いて見せるほどの事ではない。
    ただ「家族ごっこしてみたけど所詮は他人だから無理でした」という事実を、だらだらと1時間かけて、付箋紙ゲームや、ポテトサラダのネタの繰り返しやら、余計な修飾を見せつけられるだけ。

    そんな物語でも、役者の技量次第では各人物のバックボーンを匂わせ、多少は溜飲を下らせる事もできたのかもしれない。が、その点でもこの舞台は最低ラインにすら立てていない。皆自分のセリフを追うのに必死。自分の動線を確認するのに必死。相手役との空気を合わせる事は二の次である。
    疑似家族である前に、疑似演技止まり。

    この座組は本気で「家族」というものを掘り下げるつもりはあったのだろうか。「疑似家族」という題材を選んだ時点で、『問題提起』しましたよ、ハイ終わり。この舞台からはそんなふうにしか受け取ることができない。
    ・・以上の作品への不満に加え、この興行自体に対しての不満もある。それは野口家への感想で改めて述べさせてもらう。
  • 野口家と対極をなす
    血のつながりが絶対だとは絶対いえないけど、
    他人同士の理解がいかに難しいものかをまざまざと
    思い知らされたかな~
    観劇後感はなんとなく凹み気分だったけど、
    反芻してみるとじわじわといい場面が蘇ってきた。

    ネタバレBOX

    長島さんの頭にびっくりした。この公演のためなのか?
    高橋さんはすごく魅力的な女優さんだ。

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