満足度★★★★
バックステージ系コメディ
人気大御所俳優の歌謡ショー+芝居な公演の大部屋楽屋を描いたバックステージ系のコメディ、時として芝居として演じていることを逆手にとったと言おうか、作中人物が自分が演技していることをワカって演っているというか、楽屋落ち(舞台が楽屋だけに?)寸前のものも含んで大いに笑えて、ちょっこしホロリ。
家族愛に弱い身として、心臓病の妻が息をひきとる時に本番中なので看取ることができなかった過去を持つ役者に「私の時も舞台を優先して」と言う(母と同じ病を持つ)娘、とか、飛び出して何年も音信不通だった息子の舞台の窮地にノーギャラで出演する母である大女優などにツボを突かれるんだなぁ。
さらに、おネエ的な部分も持つ夫が本格的に女装に走ることを「こうして子供もできたし、自分の好きなように自分自身を演じて欲しい」と言って受け入れる妻なんてのもイイ。
ただ、「双子の弟を代役に」なんてのは誰でも真っ先に気付くであろうに土壇場になってやっと、なんていくらなんでも遅すぎね?
いや、そんなツッコミはヤボなのか?