満足度★★★
一粒で二度オイシイ
交通課出身の女性刑事を主人公に、棋士である父の不審な死や出没する謎の人物を絡めた物語。なのでタイトルは「刑事」と「籠」のダブルミーニングか?と思っていたら案の定で、プロローグで「かごめかごめ」が…(笑)
中盤までは比較的オーソドックスな(?)犯罪サスペンス風ではありつつ、時々挟まれていた『M.I.B.』風の2人組や「ナニカ」に憑かれたような男などアヤしげな部分がオモテに出て来る終盤はガラリとオモムキを変えて「一粒で二度オイシイ」な感じ。
実は THE 黒帯の『妖怪レストラン』(未見だが作品の存在だけは知っていた)の番外編(あるいは外伝とかスピンアウトとか)的なものだそうで、こんなことならそっちも観ておけばヨカッタというのは後の祭り。
とはいえ、観ていればより面白かろうけれど、単品でも十分面白くそれなりに満足。ただ、135分というのはちょっと長い。それを感じさせなければ問題ないのだけれど、観ながら「2時間は超えているな」という気がしていたもんなぁ。