女が、全然ダメ 公演情報 女が、全然ダメ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
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    素直な世界。

    女の子はぐっとくる言葉がいっぱい。

  • 満足度★★★★

    女性だから書ける話かも
    偽悪的に薄っぺらく表現するような部分があっても
    それがしたたかに物語を膨らませる力になっていて。

    ちょっと男性では書きにくい心情も
    包み隠さず
    どっかりとダイレクトにやってくる感じ。

    最後まで安定して見せ切る力に
    観る側がゆだねることができる舞台で、
    楽しんだあとに、
    ちょっとめんどうくさい(褒め言葉)女性の感覚いっぱいの
    吉田ワールドがしっかりと残りました。

    ネタバレBOX

    2編の中編をラフにつなぎながらの上演。
    ベースに作者としての吉田の姿が
    虚実を交えて見え隠れ・・・。
    このスキームがしっかりと機能して
    吉田ワールドが観る側をしたたかに取り込んでおりました。

    最初の作品「フェミニスト童話」は、
    少女漫画のような筋立てなのですが、
    役者たちの表現が、物語の枠組みから
    想いをさらに浮かび上がらせる力を持っていて。
    よしんば、べたな展開であっても
    丸めるように洗練されていない良さがあって
    キャラクターから溢れる生きた感情に
    観る側がすっと包まれる。

    辻沢綾香が素の女性と良い意味で飾る女性の落差を、
    素を落とすことでなく、
    女優力で飾る側の品質として作り上げて
    ヴィヴィッドな戸惑いとともに表したり、
    山口奈緒子が
    予め飾る女性の想いを観る側にきっちり作りこんだ上で
    背伸びしない素の女性の心情をしなやかに表現したり・・・。
    役者達を見ていると
    表層のベタさとは異なり
    お芝居にちゃんと魂が入っているのです。

    現実の作家を外側に配する
    どこかチープな2重構造で物語の質感を作りつつ、
    人形扱いされる役者たちそれぞれの演技に
    コメディテイストに流されない、
    しっかりとした想いが編み込まれていて。

    このクオリティがあるから
    作者の心情が、線描から平面へ、
    さらには立体的な質感となって
    観る側に伝わってくる。

    後半の「マリアはいなくても」は
    物理的にも女性でないと書けないような物語。
    でも、純粋なストレートプレイにせず、
    あちこちにコメディ仕立てを織り込んだことで
    男性にもしなやかに伝わってくる作品になりました。

    浅田よりこの演技が、
    焦ることなくきちんと丁寧に、
    キャラクターの心情を観る側に積み重ねていく。
    吉田麻起子が骨太く表すキャラクターの心情の変化には
    観客を頷かせるだけの実直さがあって・・・。

    しかも、「フェミニスト・・・」同様、
    それを支える役者たちが
    時にシリアスに、あるいはウィットを持って表現する価値観に
    きちんとした裏付けがあるので、
    物語のコアが偏ったり揺らいだりせずに
    まっすぐ膨らんでやってくる。
    終わりのシーンが、素敵にまっとうな重さを持って
    みる側に降りてくるのです。

    フィナーレを観終わって、
    どこか温かくほっこりした気持ちになった。
    ちょっと不思議な感じがしたのですが、
    この感覚は、ラストに真紅のドレスで見栄を張った吉田が、
    実は一番ベースに隠し持つ
    ある種の暖かさの賜物なのかもしれません。

    また、その吉田ワールドをがっつり表現した
    小池氏や双数姉妹の底力にも改めて瞠目したことでした。
















  • 満足度★★★★

    (*≧艸≦)
    オモシロ過ぎたぁ~♪短編2話のオムニ。
    1話は辻ちゃんを活かしきったオモシロ賑やかなお話(〃ω〃)。辻ちゃんマニア必見w
    2話はガラッと変わって、吉田麻起子×浅田よりこでいい話。
    どちらも脇を固める双数メンバと客演陣もいいです!

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