マクベス-シアワセのレシピ- 公演情報 マクベス-シアワセのレシピ-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-20件 / 47件中
  • 満足度★★★★★

    すごく良かった!
    いろいろな表現を見せてくれた。
    役者もみんな良い。
    こんなに良いシェイクスピア劇は、モーメンツか子供のためのシェイクスピアカンパニーくらいしか無い。

    追記。
    モーメンツを見ていると、子供のためのシェイクスピアカンパニーが時代遅れに見える。

  • 満足度★★★

    うむ。
    正直、もっと期待していた。芝居の導入とか集中力とかはいいとして、あんま変化がないからなのかな・・・?

  • 満足度★★★★

    幸せになりたい
    「マクベス」は何作品も観てきましたが、今までの中で一番見やすくわかり易い「マクベス」でした。きっと初めて「マクベス」を観る方でもよく理解できたのではと思います。役者個々人のレベルも高く、稽古もしっかりできている感じが伺えて安心して観ることができました。
    とてもシンプルでスタイリッシュなのに親しみのある舞台で、遠い国の大昔の話なのに、とても身近に感じることができました。要点をマクベス夫婦にしぼっているので既婚者としては色々と考えさせられることもありました(苦笑)
    「幸せになりたい」誰もが思うことだけれど、二人は身の丈以上のものを求めてしまったのか。二人の「幸せ」がどこかでずれていってしまったのか。
    ともかく満足のいく舞台でした。今後の舞台も期待しています。

    ネタバレBOX

    シェイクスピアに詳しい方にとっては、カットしてある部分があるので「あれ?」と思う方もいるかもしれません。でも要点を絞ったおかげでずいぶんすっきりと観やすい舞台になっています。
  • 満足度★★★★★

    スピーディ!
    お恥ずかしながら原作の「マクベス」の内容を知らなかったのですが、
    分かり易い描写と圧倒的なスピード感でアッという間の楽しい時間を
    過ごさせて頂きました。

  • 満足度★★★★

    予言に翻弄されるマクベスを現代に読み替える
     シンプルな装置の中で、主に身体表現で戯曲を立体化するスタイルでした。想像していたよりも原作に忠実で、初めて「マクベス」を観た人にもその内容があらかたわかるようになっていたことに好感を持ちました。主人公マクベスは三人の魔女の予言に翻弄されますが、それを現代に読み替えた演出がとても面白かったです。

     オープニングの「観客の恋愛体験をその場で手短に演じてみる」という余興(ガチンコ馴れ初め芝居)は、個人的には好きにはなれませんでしたが、舞台から役者さんが観客に気さくに話しかけ、希望者全員に飴を配るサービスづくしの幕開けには、劇団の姿勢がよく表れていて感心しました。ロビーでは絵画展が併催されており、演劇鑑賞の窓口を広げる工夫もされています。
     初日はシアター・カイが通路席まで埋まっており、劇団の固定ファンを大勢獲得されているのがよくわかりました。

     受付に長蛇の列ができており、スムーズに客席につけたとは言いがたい状況でした。終演後に演出の佐川大輔さんとお話させていただいた際、作品の感想と一緒にそのことをお伝えしたところ、真摯に聞き届けてくださいました。翌日からは具体的に改善されていたようで、観客への誠実な対応を嬉しく思いました。

    ネタバレBOX

     衣装は末広がりのパンツ・スーツで統一しつつ、中に着る白系のインナーやヘアメイクで個人差を出していました。統一イメージで俳優を記号化し、演じる役が次々に変わっていくことで、物語の普遍性を伝えられていたと思います。
     マクベスとマクベス夫人を演じる役者さんをある場面から変えることで、2人のおかれた状況および精神状態が大きく変化したことを示すのは、演出家の解釈がはっきりと表れて面白いです。

     フィジカルシアターとはいえ心理描写は非常にリアル。メソード演技の技術を感じさせました。たとえば、王位には就けたが心の静寂を失ってしまったマクベス(山本悠生)が、マクベス夫人(絵理)に「お前のせいでこんな目に遭った!」と涙を浮かべて逆ギレする姿に、爆笑できたんですよね。「演技をしている人たち」を眺める階層から、「自分のことを棚にあげて誰かに当り散らす困った人」を目の当たりにする階層へとジャンプできたからだと思います。

     赤い糸と紙(新聞紙)、てるてる坊主などの小道具の使い方も効果的でした。
     敵兵に囲まれ孤立したマクベス(佐川大輔)は、新聞記事を身にまといながら舞台をぐるぐる走り回ります。それはTVコマーシャル、ノウハウ本、占い、噂話などに翻弄される現代人を表していました。

     個人的にもったいないと思ったところを数点。ダンカン王を演じていた山本悠生さんが、後でマクベスを演じていたのには違和感がありました。1人1役ではないものの、メインの役柄については固定イメージがつく演出だったので、違う役者さんにしてほしかったです。
     マクベスを破ったマルカム王子が勝利宣言をする場面は、できれば皮肉な視点も盛り込んで欲しかったですね。最初の場面のリプライズになり、パタっと突然とぎれるような幕切れも物足りなかったです。

     マクダフのエピソードをカットして「母の腹をやぶって生まれてきた」のをマルカム王子にするのは、思い切った選択ですが巧い工夫だと思えました。
  • 満足度★★★★★

    大入り満員
    今までの作品の中で、もっとも人気の作品「マクベス」の再演と聞き、これは見逃すべからずと思っていたが、すぐにチケットが売り切れてしまい補助席で拝見させて頂きました。
    投高打低ならぬ女優が断然リードしてきたモーメンツではありましたが、今回は若干男優陣がリードした舞台となったように思います。
    それなので、前回のマクベスとは全く違った印象でした。
    もちろん、女優陣のレベルが下がったわけでもなく、より高レベルの作品になったということです。
    もう、後半の部分では、涙を拭きながら観ている人があちらにもこちらにも。
    観客が舞台と一体になっている空気に酔いました。
    シェークスピアというと敷居が高いけれど、シェークスピアを知らない人にも十分理解出来て楽しめる公演でした。
    次は何をやるのか今から楽しみです。

  • 満足度★★★

    徹底したおもてなし精神
    フィジカルシアターと呼ばれる手法を使い、道具・衣装もシンプルに、そして物語も出来る限りシンプルにすることで、お芝居を始めて観る方でも楽しめるようにハードルを下げようとする姿勢が、細部にいたるまで徹底しており、そこはまず感心します。

    ネタバレBOX

    開場中も出演者がお客様を誘導するとともに、飴を配り、声をかけ観客をリラックスさせ、その流れで芝居に入り、観客を引き込んでいきます。本来なら大作になる「マクベス」を1時間半程度の上演にまとめあげる演出は見事でした。あと、もう一味スパイスが効いてくると、さらにこくが出て見応えのある舞台になるでしょう。
  • 満足度★★★★★

    期待以上
    初日に観ました。テンポ、リズムともに素晴らしく、忙しいさなか無理無理時間を作って観にいった甲斐があったと思った。迷った挙句、最終日にもう一度観ることにした。1時間半の舞台は、あっという間に終わってしまったけど、熱いものが胸に残った。大胆なカットと、予想外の演出に最初は戸惑ったが、気付くと、すっかりシアターモメンツワールドに引き込まれていて、芝居の終盤に至っては、そのこと自体が気持ちよく、舞台上の俳優と一体化している自分を発見した。また、やってほしい。次回作もぜったいに観に行く。

  • 満足度★★★★★

    何だったんだろう・・・
    全部で4回観ました。

    観るたびに自分のさまざまな記憶や想いや感覚と結び付き、マクベスの戯曲を軸としながらも、区切られた舞台空間やストーリーの枠をこえて、毎回違った大きなうねりに飲み込まれていきました。

    観劇経験があまりなく、何故そんな感覚を味わったのか分析できませんが、本当にすごい体験でした。

    芝居ってすごいですね!
    またこんな感覚を味わってみたいです。
     
    次回も楽しみにしています!
    ありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    元気が出る「マクベス」
    久しぶりに芝居を観た者です。悲劇「マクベス」にもかかわらず、終演後に一種の爽快さを感じました。日常と非日常、シリアスとユーモア、古典と現代、静と動、言葉と身体、そして生と死。それらが混然一体となり、ドラマがダイナミックに展開していく。息の合った役者たちの言葉・演技・ダンスで、舞台はエネルギーで満ち溢れ客席へ押し寄せる。最初から最後までワクワク、ドキドキのスリリングな芝居でした。こんな元気が出る芝居、また是非観てみたいですね。シアターモーメンツの皆さん、次も期待しておりますので!

  • 満足度★★★★

    <言葉>のドラマを<身体>で見せる
    開演前に出演者が観客に飴を配るという予想外の親しさ、そして昼間からいっぱいで、ワイワイしてる感じの客席にまずはビックリしました。
    気軽な雰囲気の「前説」(らしきもの)からシームレスに本題のドラマに入っていく手つきも含め、気持ちよく、伸び伸びしている集団(もちろん「考えている」と思います)なのだなと感じました。

    芝居そのものはもちろん、「マクベス」ですからシリアスです。
    セットも衣裳も小道具も、できるだけ具象を排した空間の中で展開されるのは声と身体のドラマ。動きもせりふも、決して過剰になることなく、でも、十分に満たされている、といってよいものだったと思います。中でも私は、感情や状況をたくみに表現する<声>に魅力を感じました。<声>が表現する恐怖や喜びには、不思議な奥行きが宿るものです。




    ネタバレBOX

    考えてみれば、この「マクベス」は、<言葉>が人を動かしていく物語でもあります。ならば、声という要素が全面に出てくるのも、不思議ではないのかもしれません。要所要所で手にした新聞紙(キレイに色が塗られているので中身までは見えない)を小道具に使っていたのにも同じような意味を感じました。(「上手く表現し合えない恋人たちの告白」の寸劇が前説として登場するのも親切なだけでなく、示唆的です)

    上演時間は1時間半程度だったと思いますから、当然、テキストは再構成されています。となれば、時間を経ての別の角度、読み方、深め方もありうるのかもしれません。

    今後も、親しみやすさは保ちつつ、さまざまな角度・深度を持った上演に挑戦して欲しいなぁと思っています。
  • 満足度★★★★★

    幸せのありか
    THEATRE MOMENTSは客席との関係が独特で、一般的な演じる側⇔観る側という二項関係に留まらず、観る側が時に作り手にもなり、演じ手と一体となって協同的かつ主体的に、心の動く瞬間(MOMENT)を創りあげていく。

    そもそもライブとはそういうものだと思われるかもしれないが、THEATRE MOMENTSの舞台にはそのための仕掛けが意図的に、かつふんだんに用意されている。

    そうして生み出された瞬間(MOMENTS)はただの一度として同じものはなく、その日その場に居合わせた人達だけのものである。

    そういう意味で、非常に演劇的な舞台だと思う。


    今回の『マクベス』は、その為の仕掛けが本当に秀逸だった。特に客席からのアンケートに基づいた即興から始まるオープニングへの流れに、のっけから前のめりに舞台に引き込まれた。

    そうして新聞紙、赤い糸、てるてる坊主など作り手の想像力が生み出したキーワードが観る者一人一人の中で万華鏡のように反射してその人だけの模様を描き出し、観る者は芝居を透してその自らの万華鏡の模様を覗き込む。そんな感覚。


    また、それを表現する役者の熱演も忘れてはならない。キャストチェンジをするそれぞれのマクベス、マクベス夫人には役者自身の個性が反映されていたが、その違いが心の多面性とリンクして、より世界が拡がって見えたと思う。


    原作の『マクベス』では思い至らなかったけれど、手を血に染めて破滅していくこの夫婦もやはり最初は祝福から始まったのだなぁ、と改めて気付かされるとともに、相手を「必ず幸せに」しようとするばかりに逆に不安に追い立てられ落ちていく様に、胸が締め付けられた。

    自分の欲や幸せのためというより、相手を幸せにしたいという思いから起こした行動が結果として破滅を招いてしまうところに、このMOMENTS版『マクベス』の悲劇性がある気がした。


    「幸せのありか」について深く考えさせられる、本当に刺激的な舞台だった。

    ネタバレBOX

    「おめでとうマクベス」「おめでとうマクベス夫人」と祝福を受ける二人。オープニングとラストで向きが正面、後方と異なっていたのが印象的だった。

    ラスト後方を向いていた時、二人や周りに見えていたものは何だったのだろう。幸せのようでもあり破滅のようでもあり。

    想像は膨らむばかりです。
  • 満足度★★★★★

    愛情表現
    最高でした!!

    私は、初々しいときのマクベスとマクベス夫人・欲望のタネが渦巻きだしてきたときのマクベスとマクベス夫人。
    このふたくみが向かい合って、見つめあってるシーンが大好きです!!

  • 満足度★★★★★

    観てよかった。観劇初心者ですが
    観るきっかけは偶然だったんですが、本当に観てよかった。
    糸と色紙を使った演出は、ステージの大きさを丁度うまく使っていると感じました。
    マクベスのほんの簡単なあらすじだけを読んでから見たのですが、同じ衣装で登場するメンバーの意味がだんだん判るにつれ、想像力が刺激され、引き込まれました。
    最初は初々しいマクベス夫人がだんだん変わっていく。その演技力が素人目にも、はっきりわかります。

  • 満足度★★★★★

    マクロス
    こんにちは。
    マクベス観ました。
    私が一番カッコイイと思い鳥肌が立ったところは
    最初、和やかな感じで余興というか即興の芝居から始まり
    余興が終わったかと思いきや、いきなり役者さんの顔が本気になり
    本編に入ったところです。
    そして終りも始まりと同じ場面で終わりました。
    誰しもマクベス、マクベス夫人の様に
    心の中に魔物が住んでいて、自分もそうなる可能性があるだと
    改めて考えさせてくれる芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    マクベス最高!!
    最初から最後まで惹きこまれ、
    とても素晴らしい時間を過ごすことができました。
    そしていろんなことを考えさせられる良いきっかけになりました。

    ネタバレになるので内容に関わるコメントはできるだけ控えますが、
    中国の整体師の場面は特に笑えました。

  • 満足度★★★★★

    感動です!
    友人から「おもしろい芝居がある」と紹介されましたが、演目が「マクベス」と聞いて、正直「古典は・・・」と思っていました・・・しかし、公演を拝見してそんな先入観が吹っ飛びました!役者さんたちの素敵なダンスや小道具の使い方・・・あっという間に芝居に引き込まれてしまいました。次回の公演も楽しみにしています。

  • 満足度★★★★★

    観劇初心者の感想。舞台「芸術」の意味がわかった。
    観劇初心者がしつこくまた投稿します。  最初は誘われて何も知らずに観にいってこれは凄い、素晴らしい、と驚いただけだったで、体験を消化するのに時間がかかっています。    昨日の夜に、この「観てきた」の投稿とそれに対するメンバーのコメントから「舞台芸術」という言葉がわかりました。 演劇は芸術でメンバーの皆さんは「芸術家」なんですね! それである程度納得です。  演劇の意図が観客に伝わり、それを観客が自分の人生に生かしてくれる、または評価を広めてくれるのは確かに素晴らしいことでしょう。創造された芸術としての価値があり、また世の人々個人個人を刺激します。私の場合はそうです。これからも考え続けます。でも他の観客皆がそうだったり、他の舞台も皆そうではないでしょう?  しかし、芸術家ならそんな評価なんて無くてもやるでしょう?それは自分がやりたいからやるのではないでしょうか?私には 絵を描いている友人や造型をしている知人がいますが、口ではお金や評価のことを口にしますが実は評価なんか考えていないように見えます。自分だけができること、知っていること、できそうなことを表現するのに一生懸命です。舞台の皆さん、裏方の皆さんも同じではないでしょうか?   だいたい人間は理由が無くても表現したがる生物なんだと思います。ホモサピエンスは何万年が前に進化の突然変異で出現したそうですが、絵を描いたり笛を吹いたりする変な奴が出てきたわけでしょう。何万年も前のラスコーの洞窟の絵なんて誰も観ない場所に、ただ描きたくて描いたのでしょうね。でもそういう人間がマンモス狩りとか略奪とかにばかりしていた連中の中で生き抜いて今の文明を作ってくれたんだと思います。現代だってそうだと思います。ある日突然、科学技術がはるかに進歩している異星人が地球にやってきて一番人間らしい者を選ぶとしたら芸術家を選ぶでしょう?   
    絵は残ります、音楽も最近は録音で残ります。でも演劇は人間の記憶の中にしか残らないと思います。そういう世界で頑張る皆さんに改めて敬意を表します。                                                                                           私も皆さんと同じかもしれません。自分の人生という作品に頑張っています。幸せになりたい、美しいものを見たい、味わいたい、自分というノートのまだ開けていないページを使ってみたいのです。私が幸せになろうがなるまいが世間や世界や地球や宇宙には何の変化もありますまいが、それがわかっていてもやめられません。  

  • 満足度★★★★★

    マクベス良かったです!
    シアターモーメンツの舞台は友人に誘われて初めての観劇でした。開演前の飴配りで観客を和やかな雰囲気に誘い、何が始まるのかとどんどん気持ちが引き込まれていくうちに、それがマクベスへの導入だったとは構成の見事さに脱帽! それからというものの役者さん達の場面場面に適した身体表現と声の響きに引き込まれてアッという間の90分間でした。役者さん達がチェンジするも違和感なく、みなさんのレベルの高さに驚きました。
    舞台装置が簡素でも、出演者の数が少なくても演出や表現の仕方で観客を十分に魅了することが出来ることを証明してくれた公演でした。
    「観に来て良かった!」と友人と帰路に着きました。

  • 満足度★★★★★

    観て来ました!
    戯曲の古典であるシェイクスピアを原作どおりに演じると、もしかしたら退屈なものになってしまうかも知れません。
    新しい感覚で、現代にも通じるような演出を加えることにより新たな息吹が吹き込まれ、新たな作品として存在する「マクベス」を見たような気がします。いつもながら、シアターモーメンツの皆さんの、舞台に対する意気込みを感じることが出来た作品でした。新聞紙を使った演出が気に入りました。
    また、次の作品が待ち遠しいです。

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