乱反射ドロップ (出演劇団) こゆび侍・本田ライダーズ・てがみ座・シンクロ少女 公演情報 乱反射ドロップ (出演劇団) こゆび侍・本田ライダーズ・てがみ座・シンクロ少女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    体表現でのリーディング
    リーディングと言いながら、ただのリーディングではなく、声だけでなく体での表現も見せるリーディングとでも言ったほうがいいのかな?

    ネタバレBOX

    こゆび侍「網膜火傷」
    この前はフンコロガシでしたが、今回は蟻と蟻地獄とのお話でした。

    蟻と蟻地獄、蟻同士、はたまた女蟻同士のやり取りが、役者の台詞の喋り方、顔の表現で見事に表現されてました。
    しかし、佐藤みゆきさん、ちょっと嫌味な女役(蟻ですがww)、最近なかなかよいです。


    本田ライダーズ「二匹のマシンガン」
    こゆび侍のシリアスから一転、なかなかのコメディタッチになってました。
    なかなか面白かったですし、笑わせてもらいました。
    こちらのほうが舞台として観たくなりましたね。
    しかし、デカイ台本だ(笑)
  • 満足度★★★★

    以上、総括すると…
    全体で言えば比較的リアルなストーリー(どちらも離婚ネタだ)のハッカ味と奇想天外なイチゴ味、そしてそれぞれの味の中ではオーソドックスなもの(てがみ、こゆび)と娯楽性満載なもの(シンクロ、本田)と対照的で、その組み合わせ方が上手いな、と。
    この企画、今後も続けて行くんだろうな。次はどこが挑戦するか、どんな手法を駆使するかなど楽しみだなぁ。

  • 満足度★★★★

    イチゴ味
    毎度のこゆび侍と初見の本田ライダーズの組み合わせ。
    こゆび侍の「網膜火傷」はアリジゴクとアリたちの物語。
    初演時に観たいと思いつつ観に行けなかったので時を経てこうして観ることができて幸い。(初演もこういうスタイルだったのかしら?それとももっと芝居寄り?)
    で、アリジゴクの巣の中での虫たちを描いた内容から、先日の『昆虫大戦争』に始まる標本箱シリーズの原典はこれだな、と。
    また、生き延びるためにハナシをつむぐアリにシエラザード夜話(「千夜一夜物語」とか「アラビアンナイト」と書かないところがペダンチックだね(自爆))を連想。
    一方、本田ライダーズの「二匹のマシンガン」は富豪令嬢である小学生を主人公に、彼女の家の「お宝」を頂戴すると予告した怪盗マシンガンも実は小学生(しかも彼女の同級生)で…というドタバタ系。
    気付いてみれば主演の生見司織は昨年大いに気に入ったハチビット・プラネットの『朝焼けのパレード』に出演していたワケで、そっちの意味でも満足。

  • 満足度★★★★

    ハッカ味
    初見のシンクロ少女と、旗揚げ&第2回と観てきている演劇ユニット てがみ座のカップリング。
    まずはシンクロ少女の「極私的エロス」。
    主宰(&作・演出)である名嘉友美のかつての夫との出会いから離婚までを描いた私小説ならぬ私戯曲で、結婚を祝す友人たちとの会話と反対する友人との会話という相反するものを同時進行で見せながら、時々双方の台詞がシンクロさせる手法が面白く、言い争いでは一言発する度に台本(ってか原稿用紙ってか)を1枚ずつ乱暴に捨ててゆくのも愉快。
    てがみ座の「カシオペア」は09年6月の旗揚げ公演での芝居版を観ており、そちらがフル・オーケストラ伴奏だったのに対してこちらはアコースティック・ギター1本の弾き語り、な風情。
    その分、会話が前面に押し出されており、前述の喩えの如くそれぞれ面白さがある感じ。

  • 20100403
    ハッカ味 。・`ω´・)ノ しんくろさんすげぇぇぇえええええええ

  • 満足度★★

    イチゴ味が断然好み
    今日は、シンクロ少女とてがみ座のハッカ味の方を観ました。
    先日のイチゴ味が予想外に良かったので、期待していましたが、こちらは、どうも味付けが好みではなく、順番逆に観劇すればよかったかと後悔しました。
    シンクロ少女は、いろんな意味で、強烈でした。あそこまで、私小説的演劇だと、何だか潔くて、嫌な気にはならなかったものの、どうやら、全て実話で、名前も仮名とかではないらしく、これ、無関係の人間は笑って観ていられても、もし私が、二人の親の立場だったら、絶対観たくない芝居だと思いました。
    てがみ座は、いわゆる一般的なリーディングテイストで、シンクロ少女とは真逆で、安心して観られる反面、舞台としての面白さには欠けました。本公演を観ているので、どうしても比べてしまいますが、この「カシオペア」という作品は、やはり普通の演劇形態に向く作品ではないかなと強く感じました。日替わりキャストにしたのも、この公演にはマイナスに作用した気がします。他のキャスト日を観ていないから、断言はできませんが、少なくても、今日のお二人は、まだ、役が体に落ちていない感じがして、本を離して演技する部分以外は、どうしても、本を読んでいる感が強く、何だか、ワークショップ見学でもしているような気分でした。
    ただ、てがみ座で唯一いいなと再発見したのは、最初と最後のト書きの言葉。本公演の時にはもちろんト書きなんて読まれないので、初めて聞いたわけですが、そのト書きの言葉の美しさにため息が出ました。長田さんって、こんなト書き一つにも才能を感じさせて下さるんだと、感激しました。

    ネタバレBOX

    2作品とも、離婚前の夫婦の話でしたが、テイストはまるっきり違い、そのコントラスト自体は大変面白いと思いました。
    シンクロ少女は、台本の扱い方が、演出として大変効果的で、そのアイデアには感嘆しました。ただ、登場人物の名前までが実名なのは、何だか、近所の家の痴話喧嘩を、意思に反して目撃してしまったような、何とも言えない居心地の悪さも同時に感じてしまいました。そして、一番思ったのは、息子の嫁は、できれば演劇界の女性以外にしてほしいということ。(笑)
    てがみ座の「カシオペア」は、本公演を観たから、余計そう思うのかもしれませんが、これは、二人の表情とか、距離感がとても重要な芝居だと思うので、椅子に座って、本に目を落としたリーディングでは、長田さんの描いたこの本の美しい心の軌跡が巧く表現し辛い形態だなと実感しました。
    まして、日替わりキャストなので、たぶん他の3劇団より、キャストの役に対する思い入れがどうしても薄くなっているのではと感じました。
    その証拠に、てがみ座が始まった途端、客席が軋む音が随所で起こり始めました。たぶん、集中力が切れて、椅子を座り直したり、気持ちが舞台から一歩引いた人がたくさんいたように感じます。演出的にも、他の3劇団に比べて、工夫が足りないと言うか、まだアマチュア的な演出だという気がしました。
    一番期待したてがみ座が一番あたりまえの朗読公演になっていて、とても残念な気がします。
  • 満足度★★★★

    イチゴ味 リーディングという枠を逆手にとって・・・
    演劇とリーティングの境って
    よくわかってはいないのですが、
    すくなくとも、テキストを読むという枠を逆手に取るように
    舞台上に広がりをつくった両方の劇団それぞれに
    強い魅力を感じました

    ネタバレBOX

    ・こゆび侍

    暗めの舞台にライティングをしたたかに使って
    観客を舞台の世界に引き込んでいきます。

    物語を語るというコアの部分を
    リーディングという形式でしっかりと作り上げ
    さらに読み手たちそれぞれの個性を重ね合わせて
    その世界に、奥行きを作っていく。

    瀧川の力がしっかりとベースになって
    他の3人がそれぞれの力を解き放っていく・・・。
    まるで、香水を調合するような
    デリケートなバランスが
    作品に強い力を与えて・・・。

    観終わって、その密度とふくらみに息をのみました。

    ・本田ライダーズ

    大きな本を持って、遊び心が炸裂。脚立の上から語られるト書きが、
    物語の輪郭を骨太に作り上げる。

    そこから、ちょっとアニメチックに物語が展開していきます。いろんなコンセプトやイメージの借景が次から次へと繰り出され、
    観るものをあきさせない。
    リーディングというスタイルのなかにあるト書きの部分に
    観るものを寄りかからせておいて
    そのト書きごと物語をジェットコースに詰め込んでしまう感じ・・・。

    その色の変化が、
    なんかものすごく楽しいのです。

    しかも、物語としてしっかりと鞘に納まるのにも感心。

    *** ***

    両劇団とも、リーディングという枠に張られたリングロープを逆手にとって、
    その弾力に表現をゆだねて
    通常の演劇よりさらに強いパワーをを捻出したような・・・。

    それぞれの劇団とも、いろんな可能性をもった試みだとも感じました。



  • 満足度★★★★

    ハッカ味
    シンクロ少女 リアルですね。「カシオペア」てがみ座公演で観て好きな戯曲。他の出演者で観ると印象も変わるのかなあ?

  • 満足度★★★

    イチゴ味
    リーディング初体験。こゆび侍、フンコロガシからアリ。蟻地獄が切ない。
    本田ライダース初見。本公演を観たいと思います。

  • 満足度★★★

    みきかせとは!?
    えーと。
    こゆび侍★★★★☆(星4)、本田ライダーズ★☆☆☆☆(星1)

    ネタバレBOX

    こゆび侍。
    先日観た『昆虫大戦争』と似ている部分があると感じましたが、
    昆虫の世界を人間と照らして、時折さらっと言う台詞がすごく深かったり、
    フンコロガシに続いて、ぐっとくるものがありました。がんばれ蟻!

    さとうみゆきさんが大好きで行ったのですが、
    瀧川さんの存在感もすごくて。
    (ステージを拝見したのは七里ガ浜の公演以来でした)
    でも、終演後に外でお姿を見たら、意外にお小さいかただったのでびっくりしてしまいました!


    本田ライダーズ。
    初めは期待して観ていたのですが、
    なぜだか、どの人が誰なのかを理解するのに時間がかかってしまい、
    (大して難しい設定ではないと思うのに。…なんでだろ?)
    途中で話を追うことに疲れてしまって集中力が途切れました。
    あと、時々あったギャグシーン、そんなに可笑しかったですか?
    一部のお客様には物凄くウケていて(私の後ろの女性とかすごかった)
    それも逆に、なんだか引く要因になりました。
    「今のとこ、そんなに笑うとこだった・・・?」みたいな。

    後半で、聖書(アダムとイブ)を引き合いに出すところ。
    聖書中で、禁断の果実を、アダムとイブを騙して食べさせたのは悪魔(へび)です。
    もちろん、それをわかっていたうえであえて「自分が神になる」って言わせていたのかもしれませんが、あれでは、聖書をよく知らない人には、神様が禁断の果実を食べさせて二人を追い出したように思えてしまうと思います。
    聖書の曲げた解釈(引用)は、とても不快な気分になるのでやめてほしいです。
    (すみません、クリスチャンです)

    こゆび侍が終わったところで帰ればよかった、って思ってしまいました。
    私には合わなかったです。ごめんなさい。
  • 満足度★★★★★

    シンクロ少女が
    ドキュメントかと思うとひく。

  • 満足度★★★★★

    シンクロ少女/てがみ座
    どちらも男女の出会いと別れを描いている。
    でも作風も言葉も違うから好みは分かれると思う。
    シンクロ少女に星5つ。
    てがみ座は星1つ。
    後者はフジの月9みたいだった。

  • 満足度★★★★★

    いままでなかった朗読劇
    2本とも朗読劇(リーディング)を基本としながらも、身体表現も使うという新・朗読劇といえよう。とくに、シンクロ少女は、ラストに体や身につけものに「ことば」をつかった文字にびっくりしましたね。

  • 満足度★★★★★

    御見逸れしました!本田ライダーズ
    いの一番に会場に着いたら、受付の周りに見知った顔!顔!顔!
    これは、あまり面白くなかった時、コメント書き辛いななんて心配しましたが、まったくそんな心配はご無用で、こんな面白いリーディング公演には、初めてお目に掛かりました。
    今日は、こゆび侍と本田ライダーズのイチゴ味でしたが、きっと劇団の雰囲気として、リーディングの形態はお誂え向きと予想したこゆび侍は期待通り。ところが、それ以上に、見せるリーディング形態が見事にはまった本田ライダーズの作品が超面白くて、まさか、リーディングで、こんなに笑うことになるとは予想だにしない楽しい作品でした。
    本田ライダーズ、役者さんも皆さん凄く良いし、気になる劇団がまた一つ増えました。アフタートークで、チャリT企画の楢原さんが、「付いて行けない」を連呼していましたが、彼は、付いて行けないのではなく、最初から斜に構えて観ていたからではと思いました。だって、楢原さんの2倍ぐらいの年齢の私でも、心底可笑しくて、何度も大笑いしていましたから。

    ネタバレBOX

    こゆび侍は、椅子の足元を、衣類で埋め尽くし、蟻地獄に見立て、一方、本田ライダーズは、教会のパイプオルガンに見立てた、青い蛍光灯を縦置きして、共に、聴かせるだけでない、見せるリーディングを意識していました。
    元々、成島作品は、聴かせる要素が強いお芝居が多いので、期待通り、むしろ、声だけで伝える方が相応しいと思える作品世界が構築され、廣瀬さんと佐藤さんの好演もあり、とても切なくなる幕切れでした。何度か、涙腺が緩みそうになりました。
    本田ライダーズの方は、びっくりする程大きな台本を持っての朗読で、そこから既に、この愉快なお遊び芝居的作品世界にピッタリの小道具が用意されていて、すぐにこの劇団カラーに客席を誘導するセンスが抜群だと感じ入りました。脚立に足を広げて座る、ト書きの台詞も愉快で、役者さんのレベルも相当高くて、本田ライダーズの底力を、余すところなく見せて頂き、大満足でした。ずいぶん前に書かれた作品の焼き直しのようですが、何年も前の作品とは到底思えない、現代性があって、非常に好感を持てる作品でした。クドカン作品のような、痛快なユーモアがあり、林さんの作劇センスのファンになってしまいました。
    聴かせるのと、見せるのと、全く味わいの違う二つの作品でしたが、案外、テーマは似通っていた気もします。
    本田ライダーズの本公演、俄然楽しみになりました。

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