満足度★★★★
体表現でのリーディング
リーディングと言いながら、ただのリーディングではなく、声だけでなく体での表現も見せるリーディングとでも言ったほうがいいのかな?
満足度★★★★
以上、総括すると…
全体で言えば比較的リアルなストーリー(どちらも離婚ネタだ)のハッカ味と奇想天外なイチゴ味、そしてそれぞれの味の中ではオーソドックスなもの(てがみ、こゆび)と娯楽性満載なもの(シンクロ、本田)と対照的で、その組み合わせ方が上手いな、と。
この企画、今後も続けて行くんだろうな。次はどこが挑戦するか、どんな手法を駆使するかなど楽しみだなぁ。
満足度★★★★
イチゴ味
毎度のこゆび侍と初見の本田ライダーズの組み合わせ。
こゆび侍の「網膜火傷」はアリジゴクとアリたちの物語。
初演時に観たいと思いつつ観に行けなかったので時を経てこうして観ることができて幸い。(初演もこういうスタイルだったのかしら?それとももっと芝居寄り?)
で、アリジゴクの巣の中での虫たちを描いた内容から、先日の『昆虫大戦争』に始まる標本箱シリーズの原典はこれだな、と。
また、生き延びるためにハナシをつむぐアリにシエラザード夜話(「千夜一夜物語」とか「アラビアンナイト」と書かないところがペダンチックだね(自爆))を連想。
一方、本田ライダーズの「二匹のマシンガン」は富豪令嬢である小学生を主人公に、彼女の家の「お宝」を頂戴すると予告した怪盗マシンガンも実は小学生(しかも彼女の同級生)で…というドタバタ系。
気付いてみれば主演の生見司織は昨年大いに気に入ったハチビット・プラネットの『朝焼けのパレード』に出演していたワケで、そっちの意味でも満足。
満足度★★★★
ハッカ味
初見のシンクロ少女と、旗揚げ&第2回と観てきている演劇ユニット てがみ座のカップリング。
まずはシンクロ少女の「極私的エロス」。
主宰(&作・演出)である名嘉友美のかつての夫との出会いから離婚までを描いた私小説ならぬ私戯曲で、結婚を祝す友人たちとの会話と反対する友人との会話という相反するものを同時進行で見せながら、時々双方の台詞がシンクロさせる手法が面白く、言い争いでは一言発する度に台本(ってか原稿用紙ってか)を1枚ずつ乱暴に捨ててゆくのも愉快。
てがみ座の「カシオペア」は09年6月の旗揚げ公演での芝居版を観ており、そちらがフル・オーケストラ伴奏だったのに対してこちらはアコースティック・ギター1本の弾き語り、な風情。
その分、会話が前面に押し出されており、前述の喩えの如くそれぞれ面白さがある感じ。
満足度★★
イチゴ味が断然好み
今日は、シンクロ少女とてがみ座のハッカ味の方を観ました。
先日のイチゴ味が予想外に良かったので、期待していましたが、こちらは、どうも味付けが好みではなく、順番逆に観劇すればよかったかと後悔しました。
シンクロ少女は、いろんな意味で、強烈でした。あそこまで、私小説的演劇だと、何だか潔くて、嫌な気にはならなかったものの、どうやら、全て実話で、名前も仮名とかではないらしく、これ、無関係の人間は笑って観ていられても、もし私が、二人の親の立場だったら、絶対観たくない芝居だと思いました。
てがみ座は、いわゆる一般的なリーディングテイストで、シンクロ少女とは真逆で、安心して観られる反面、舞台としての面白さには欠けました。本公演を観ているので、どうしても比べてしまいますが、この「カシオペア」という作品は、やはり普通の演劇形態に向く作品ではないかなと強く感じました。日替わりキャストにしたのも、この公演にはマイナスに作用した気がします。他のキャスト日を観ていないから、断言はできませんが、少なくても、今日のお二人は、まだ、役が体に落ちていない感じがして、本を離して演技する部分以外は、どうしても、本を読んでいる感が強く、何だか、ワークショップ見学でもしているような気分でした。
ただ、てがみ座で唯一いいなと再発見したのは、最初と最後のト書きの言葉。本公演の時にはもちろんト書きなんて読まれないので、初めて聞いたわけですが、そのト書きの言葉の美しさにため息が出ました。長田さんって、こんなト書き一つにも才能を感じさせて下さるんだと、感激しました。
満足度★★★★
イチゴ味 リーディングという枠を逆手にとって・・・
演劇とリーティングの境って
よくわかってはいないのですが、
すくなくとも、テキストを読むという枠を逆手に取るように
舞台上に広がりをつくった両方の劇団それぞれに
強い魅力を感じました
満足度★★★★★
シンクロ少女/てがみ座
どちらも男女の出会いと別れを描いている。
でも作風も言葉も違うから好みは分かれると思う。
シンクロ少女に星5つ。
てがみ座は星1つ。
後者はフジの月9みたいだった。
満足度★★★★★
いままでなかった朗読劇
2本とも朗読劇(リーディング)を基本としながらも、身体表現も使うという新・朗読劇といえよう。とくに、シンクロ少女は、ラストに体や身につけものに「ことば」をつかった文字にびっくりしましたね。
満足度★★★★★
御見逸れしました!本田ライダーズ
いの一番に会場に着いたら、受付の周りに見知った顔!顔!顔!
これは、あまり面白くなかった時、コメント書き辛いななんて心配しましたが、まったくそんな心配はご無用で、こんな面白いリーディング公演には、初めてお目に掛かりました。
今日は、こゆび侍と本田ライダーズのイチゴ味でしたが、きっと劇団の雰囲気として、リーディングの形態はお誂え向きと予想したこゆび侍は期待通り。ところが、それ以上に、見せるリーディング形態が見事にはまった本田ライダーズの作品が超面白くて、まさか、リーディングで、こんなに笑うことになるとは予想だにしない楽しい作品でした。
本田ライダーズ、役者さんも皆さん凄く良いし、気になる劇団がまた一つ増えました。アフタートークで、チャリT企画の楢原さんが、「付いて行けない」を連呼していましたが、彼は、付いて行けないのではなく、最初から斜に構えて観ていたからではと思いました。だって、楢原さんの2倍ぐらいの年齢の私でも、心底可笑しくて、何度も大笑いしていましたから。