露出狂 公演情報 露出狂」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
21-40件 / 60件中
  • 満足度★★★★★

    <乱痴気>シャッフル恐るべし!
    キャストをシャッフルするという狂気とも言える企画「乱痴気」の回を観た。
    私は役者ではないので、よくはわからないが、公演の途中でキャストを全部シャッフルして演じなくてはならないというのは、大変なのではないかと思う。
    もちろん、役者さんたちは、自分の台詞だけ覚えているのではないだろうけど、覚えているのと、実際に台詞とて演技しつつ声を発するのとでは大いに違うと思うのだ。

    それが、もちろん、ちよっと噛んだり、間違えたりはあるものの、その対応までも面白くして見せるという、根性はすさまじいものがあると思う。
    シャッフルが大阪を含めて3回あるということだが、それぞれもまたシャッフルするという、それには、やっぱり唸ってしまう。

    ネタバレBOX

    とにかく、パワーが溢れていた。
    確かにこの劇場のサイズはそれほど大きくないのだが、女優十数名がずらりと、腰を落として構えの姿勢で並ぶ姿は壮観であった。
    さらに彼女たちのパワーは、舞台から溢れて、発せられるパワーの量はとんでもないものだった。舞台の全体の調和を考えながらも、前に出てやろうとするどん欲さとでもいうのか、観客を楽しませてやろうという意気込みなのか、全編パワーが凄い。
    そのパワーは、電力に換算すると、東京スカイツリーで賑わう墨田区で使用する1.5時間分ぐらいの消費量に相当するのではないかと思ったほどだ(このたとえ、特に意味はない)。

    ほぼ全員が常に観客のほうを向き、体を構えて台詞を叫ぶ姿は、正面の観客にストレートにエネルギーが届けられていた。その様は、いにしえの小劇場のようでもあった。

    部活とか、サークルとか、人が集まる集団にはありがちな、人と人との交流をテーマに、お下品で、極端で、ちょっと心のヒダをくすぐるようで、過激で、センチメンタルなスパイスもあっての、なんかそんな物語が繰り広げられる。

    だけと、「出会ったのは別れるため」的な台詞が最後のほうにあるのだが、正直、もうそんなストーリー的なことはどうでもいい感じだ。
    物語は、ストーリーだけで成り立っているわけではなく、そこに登場する登場人物の造形とともに形作られていくということを、改めて感じさせてくれた。

    役者は、メインとなる1期生がやはり印象に残る。全員のキャラクターがとにかくわかりやすいし、楽しい(ヨーロッパ企画からの客演がヨーロッパからの帰国子女という設定も含め)。韓国風キャラは少々卑怯(笑)すぎて面白いし。
    観ていて、この役はこの人にぴったりで、ほかの人など考えられない、なんてことまで思ってしまうほどだ。今回限りのシャッフルキャストなのに。

    そして公演後、配役表を見てまたびっくり。この役を今やっていた人が、オリジナルでは、性格の大きく違うこの役を、また、逆にこの役は、オリジナルでは、今この役をやっていた人がやるんだ、なんてことを知り驚くのだ。
    シャッフル恐るべし、となるのだ。

    こうなると、オリジナルのほうは必見なのだが、日程が合わず、残念。
    再演してほしいと心から願うのであった。

    そして、これから5年、10年たってもこんな風にやっていてほしいとも思ったのだ。
  • 満足度★★★★★

    凄いな
    熱気があるし、最初から最後までテンションが高い。ものすごく集中して観てしまうから、笑える所では、声を出して笑ってしまう。普段、声を出さずに笑ってばかりなのに。
    作・演出の中屋敷は、本当に演劇に対する志が高いのだな、と感じた。そして、それが役者陣にも見事に伝わっている。特に、柿の劇団員たちは、動きの鋭さやら、表情の過剰さによって、他の女優たちを圧倒している気がした。

    ネタバレBOX

    岡田あがさの変なキャラは最高だった。何だかとても豊かなものが、あの演技には含まれている気がする。右手愛美は、何となく高飛車な印象があったのだけど、アフタートークを観てかわいいな、と思った。自分のことが褒められだして、座り方を正座に変えようとする仕草が、とてもグーだった。コロの鋭さ、迫力はスバ抜けていたし、七味まゆみは異様な格好、髪型のせいもあって、人間じゃない、何か別の化け物のように見えて、面白かった。
    柿喰う客という劇団は、演劇好きなら誰でも知っているだろうけど、演劇を観たこともない人は誰も知らないだろう。今、柿喰う客という劇団の演劇を生で観れて、本当に幸福だな、と思う。あと何年かすると、たいして演劇好きじゃない人でも知っているような存在になるのかな。
  • 満足度★★★★★

    すっごい勢いと緻密な計算
    もう、凄すぎます。
    評判に聞いてはいたものの、一度も観たことのなかった柿食う客。
    中屋敷さんの世界観と細やかな演出に圧倒されまくりでした。
    しかも役者さんが素晴らしく、夢中で時間を忘れてました。
    面白かったなー。また観たいです。

  • 満足度★★★★★

    行って良かった!!!
    自宅からはちょっと行きにくい王子小劇場なので、ギリギリまで悩んでましたが、観たことのない柿喰う客への興味と評価の高さに後押しされ、行って来ましたが・・・コレが大正解!
    勢いある女優ばかり14人がくんずほぐれつの素晴らしい演技にほれぼれしました。気づけばすっかり虜です。
    シャッフルを見逃したのが残念。もっと早く行けば良かった。
    またお気に入りの劇団がひとつ増えました。

    ネタバレBOX

    小道具皆無で女子サッカー部をああも演じられることに感心。
    パンツ丸見え上等!(もちろん本当のパンツは見えませんけど)の勢いとセクシャルな表現は満載でしたけど、下品な嫌らしさは皆無でしたね。
    劇中のセリフや演出に、少し古めの女性芸人ネタとか見受けられましたが、不思議と笑えたなぁ。
  • 満足度★★★★★

    女豹の群れ
    新興強豪女子サッカー部でのあれやこれやを明快な台詞と身体でぶった切りちょっと乱雑にセックスを混ぜ、その上に絵の具チューブをぶちまけたような勢いある作品だった。
    本来「稚拙」とか「鬱陶しい」と言われがちな"状況説明台詞"に必然性を持たせ、まるで琵琶法師が謡いながら語るように、それ自体ドラマティックな味付けで楽しめるようにしているところに、柿喰う客の醍醐味がある。今回は特にそれが顕著で、いつもよりあらすじは別にないけど、構造がすごくあざやか。
    女の子しか出ない場合にたまにある、鼻につく女くささがまったくなくて爽快。かっこいい。私たち、簡単には性的な見せ物になんてならないわよ、というかんじ。笑

  • 満足度★★★★

    乱痴気!?
    最前列という絶好のポジションであの迫力。。。
    まぁ、ホント凄かった。
    それに、通常のポジションと違うのに、あれだけの演技。
    ストーリーは何だかなぁ…、という感じだったけど、
    これだけのメンツであの迫力なら充分満足。
    でも、本公演を観ないとホントの良さが分からないかも。

    ネタバレBOX

    とにかく、最前列を取れたことに大満足♪
    いろんな意味で・・・(><)
    終演後何人かの役者さんや中屋敷さんとも話したけど、
    本当に皆真面目で不真面目。
    こう言った人達が演劇界で活躍していけるように
    今後もお金払って観に行きます。
  • 満足度★★★★★

    傑作
    私は何回も柿喰う客の作品を見てきましたが、今回は今まで見た中で、私の中では一番だったと思います。
    文句なしの5つ星です。

  • 満足度★★★

    みた
    観た後で1人1人が印象に残るのは、作家のバランス感覚と役者の瞬発力のたまもの。
    以前観た中屋敷作品が好きすぎて、どうしてもそっちと比べてしまうけど、次回もまた観たい。
    七味まゆ美はかわいいなあとおもた。

    ネタバレBOX

    悪ノリとほのかな郷愁。
    これもバランス感覚か。
  • 満足度★★★★

    乱乱痴気を見る。
    あらためて、柿喰う客のすごさ、中屋敷法仁のすごさを感じた。
    こんな公演を本公演中に織り交ぜることが出来るなんて。

  • 満足度★★★★

    計算された雑さの「乱痴気」
    見てきました!
    出演者がシャッフルされていました。初見だったので通常版を見ておくべきだったかな?
    でも面白かった!役者の皆さん個々の魅力がスゴイ!

    ネタバレBOX

    出演者を入れ替えての公演というチャレンジ素晴らしいですね。
    セリフが飛び、テンポを損なってもなお余りあるメリットも出せると思います。

    作り込まれた心地よいテンポとスピード感がありつつ、良いところでところどころ流れがとまるのは、確かに物語に没入することの妨げにもなりますね。
    演出的にはそういう狙いの回なのでしょうが。
    ノーミスとはいかないでしょうが、残りの公演も是非限界に挑戦を、キャストの皆さん!

    最後の「何故出会ったのか」の回答のセリフ。
    このやりとりを100%成立させる事が出来ていれば、私の中では間違いなく今年最高の作品の一つになったと思います!表現の難しいテーマだと思います。

    次は通常版の公演日をしっかり調べて見に行きたいですw
  • 満足度★★★

    そして「乱乱痴気」
    26日とはまた異なり、ガールズナイトの際に各自の立候補によって決まった配役とのことながら結果的に四天王が劇団員と一番出演回数の多いメンバーとなったことで安定感もありつつ、別キャラありハプニングありでノーマルを観た後で「番外的なもの」として観るにはやはり楽しい。

  • 満足度★★★★

    まずはノーマル版
    毎度ながらの疾走感(サッカーに似合うと思ったが試合場面はなかったのだった(笑))が心地好く、95分間を一気に駆け抜ける印象。
    また、猿山を意識したという(←アフタートークより)装置で立体的に配された女優陣、な構図も各場面それぞれにステキ。

  • 満足度★★★

    これが、柿喰う客か…
    初見でした、やっと観れました、柿喰う客。
    バナナ学園は何度か観させて頂いた事はありましたが…。
    おもろかったです。

    ネタバレBOX

    スピード感溢れる演技。だけどスッキリと観られる芝居。
    個々の役者サンがしっかりとしていて、飽きがこない。
    芝居の内容は、正直極々ありきたりな感じがしました。
    ただし、そこに中屋敷サンのスパイスなのでしょうか、非日常的なモノがあって、よくよく考えてみたら、人間の心理なのか。
    面白くも爆笑が起こる中、台詞だけに目を凝らしてみたら、深かったり。。。

    気になったのが、あれだけエネルギッシュな演技をされているのに、ほんの少しだけ役者の方が共演者の方へ遠慮しているのでは?と思える隙があったように、私には感じられました。

    もっとメチャメチャにして頂きたかったです。

    観れて良かった。
  • 満足度★★★★

    「乱痴気」観劇
    中屋敷セレクションの乱痴気。
    乱痴気の方が生き生きしてる人、どちらもそつなくこなす人、500%の力でやっちゃった人(深谷さん)など様々でしたが、こういう企画はやはり楽しい。
    ネタバレBOXに5/26の配役あり。
    5/27、6/6の回を観た方、公開して頂けると幸いです。

    ネタバレBOX

    ゴキ(細野今日子)、サソリマチ(佐藤みゆき)、シラミネ(コロ)、ヒル(右手愛美)、クラゲ(熊川ふみ)、ノミヤ(山本真由美)、ガマゴオリ(佐賀モトキ)、ハエダ(梨澤慧以子)、マイマイ(岡田あがさ)、ハブ(七味まゆ味)、コウモリ(新良エツ子)、クモン(山脇唯)、ウツボ(深谷由梨香)
  • 楽しかったですー
    女の子が元気なので嬉しかったです。いつもの柿よりも会話が多めで見やすかった印象です。

  • 満足度★★★★★

    初見で最高でした!
    やっと初めて観させていただきました。すごすぎて何て言ったらいいのか表現方法もわかりません。どんな褒め言葉があるのか、自分のキャパにみあたらないくらい素晴らしかったです。(拙くて酷い感想ですね。笑)

  • 満足度★★★★

    猿山
    柿の公演は楽しいし、面白い。アフタートークも面白い。中屋敷さんのトークには何時も感心する。

  • 満足度★★★★★

    こりゃすごいは
    女子パワー全快。これだけすばらしい女優陣をよくそろえましたね。コロさん深谷さん、七味さんの柿のメンバーは迫力満点。岡田さんもイメージを一新させる演技、いやーすごかった。

  • 満足度★★★★★

    力技をさらに超えて・・
    キャストを舞台に並べただけでも目が丸くなるほどの力技なのですが、
    そこに生まれる電車道のような舞台の勢いが
    荒っぽくならず個々のキャラクターと物語を
    繊細に浮かび上がらせていく。

    もう、喰いつくように見入ってしまいました。

    ネタバレBOX

    3人のマネージャーたちの狂言回しが
    がっつりとできていて、
    そこにはまりこんでいくキャラクター達が
    誰一人として埋もれていない・・。
    色の強さがぶつかっても塗りつぶされないだけの存在感が
    14人の役者たちそれぞれにあって・・・。

    クラブ活動の3世代、
    それぞれの学年で特徴がでるというのが
    観る側としても体験的にとてもよくわかる。
    それゆえにデフォルメが浮かない。
    物語もキャラクターも腰がしっかりと据わっているのです。

    役者たちを観るだけでも、
    そりゃもうぞくぞくと楽しいのですが、
    役者がよければよいほどに、
    物語の骨格こそがしっかりと観る側を押し込んでいく。

    役者で魅せて、戯曲で見せる。
    語る口調も筋立ても
    個人的につぼというか大好きというか・・・
    これ、おもしろすぎる。

    作・演の語る力と
    それをがっつりと膨らませる役者たちの力量に
    ひたすら瞠目でありました。



  • 満足度★★★★★

    小劇場演劇の正統
    熱気が、雰囲気が、勢いが、初期の大人計画にそっくりだわ。
    最近あまり見ない小劇場ならではの猥雑さとパワー。

    岡田あがさは、まるで往年の深浦加奈子の様。
    七味まゆ味は相変わらずの演劇モンスター。

    登場人物の書き分けがお見事。
    演出の手数が多い。

    才気溢るるとは、たぶんこういうモノを指して云う言葉なのだなぁ。


    柿喰う客、女版「キャプテン」三代記
    ちょっとやそっとの用事だったら、放り投げてでも見といた方が良いよ。

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