満足度★★★
結果的には一長一短
チラシやホムペで体感ゲームの仮想現実内でのストーリーであることが明かされていたので、昨年観た2本のみならずそれ以前にも観たことのあるパターンかと思いきや、ゲーム内で現実とリンクしているのは主人公のみという設定なので内容的にはそれらとはかなり異なる感じ。
で、“裏の自分”が対戦相手で、そのイヤな部分が終盤では入れ替わりかけていて、なんて発想が見事。なんだか身につまされる…(爆)
が、「練習ステージ」の部分がやや長く、主題部分に入る(“裏の自分”が登場する)のは半分近く過ぎてからというのがちょっと全体のバランスとしてよろしくないような。(上演時間も125分だし)
さらに、ゲーム内の戦況と現実での容態(主人公は現実界では事故に遭って生死の境をさまよっているのだ)をもっとリンクさせた方が良かったのではあるまいか。せっかくの設定が今一つ活きていないようなのが惜しい。
いや、書いた量からすると批判的な部分が多いが、自分のイヤな部分を直視するという発想(そう言えば99年11月の劇団第三反抗期『うわっ!増えちゃった』もその系統で好きだった)が良くて、結果的には一長一短ってところ