満足度★★★★
きらびやかでおトクな感じ
前回同様沙翁作品の翻案、今回は『ウィンザーの陽気な女房たち』(未見だが wikipedia で予習して臨んだ)を明治初期の横浜で展開させるという。
物語の2つの流れのうちの一方の、両親がそれぞれ娘の相手にと考えている人物が異なり、もちろん娘が想っている相手はそのどちらでもない「第三の男」などという古臭い設定もこうすることによってスンナリ受け入れることができるばかりでなく、シェイクスピアっぽさも漂うのが上手く、フォルスタッフを元・旗本にしたり、一部の人物は原典をもじった日本名にしたりというアレンジも楽しい。
また、ミュージカル風なシーンがあり(←前回もそうだった)、ラストの場も原典の森から仮面舞踏会に変えて全員の歌により華やかに締めくくるのがいかにも「新年の芝居」っちゅうか、「ええモン見せてもろたわ」っちゅうか、きらびやかでおトクな感じ?(笑)
この路線、継続してゆくのかしら? 4大悲劇やロミジュリなんかをやるとしたらどんな設定にするんだろう?
あと、原典はどんな感じなのか、そのうち観てみたいモンだわさ。