空間ゼリーEse「僕たちだけで大丈夫!」 公演情報 空間ゼリーEse「僕たちだけで大丈夫!」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★

    演技のジャムセッション
    今回は脚本がなく、各自にキャラクターを創造させ状況設定だけ与えるという「戯曲もない、インプロでもない」(←チラシより)即興芝居で、エチュードの積み重ね的な感じ?(…とか言って、「インプロ」「即興芝居」「エチュード」の区別・定義がよくワカっていないんだが…(爆))
    んなワケで一言で表現すれば「アヤしいキャラ見本市」で見せる「演技のジャムセッション」。ほら、各自の楽器(キャラ)とコード進行(設定)だけ決まっているところが共通でしょ?
    が、ジャムはジャムでもテーマの提示などなくいきなりインプロヴィゼーションが展開される感覚は70年代後半に来日した頃のマイルス的とか?
    また、劇中の照明やS.E.は毎回変わる(この回のS.E.は銃声・雨音・サイレンなどだったが前日は幽霊が出るような音もあったとか)そうで(アフタートークで明かされる前、観ていて察した)、それも演出家の指示ではなく、照明さん・音響さんの判断によるとのこと(こちらはアフタートークより)。
    キャラの可笑しさと何が起こるかわからない(あるいは何が起きても不思議はない)緊張から生み出される「グルーヴ感」(笑)が独特で、あんまり長く演っていてもまとまりがなくなりそうなところ、75分という上演時間も程良かったのではあるまいか。

  • 満足度★★★

    キャラクターはがっつり
    登場人物たちのキャラクターは
    デフォルメされたなりにガッツリと伝わってきました。
    ただし、それが物語を十分に膨らませるには
    やはり何かが足りない印象をもちました。

    ネタバレBOX

    戯曲なし、
    役者達がキャラクターを突き詰めた上で
    舞台上で世界を作っていくという手法で
    作られた作品だとのこと。

    役者達ががっつりとキャラクターを背負って
    折れずに最後まで突き通すところには
    ある種の見応えを感じました。
    よく煮詰めたなぁとも思う。

    しかし、キャラクターを楽しむだけでは
    物足りない・・・。
    世情を掬い取ったり、時代を切り取ったりという試みはあるのですが、
    それが、物語の構造にささえられていないので
    表層的な感じから抜け出せていない。

    キャラクターが自発的に物語を語るには
    足りないものがたくさんあるような気がしました。

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