無題
烏丸ストロークロックが5年かけて描いた「漂泊の家」シリーズ総集編。残念ながら私が観るのはこれが初めてですが、これまでの作品も織り込まれた形で構成されているため、単独で観劇しても問題はないとのことでした。
語られる内容は悲惨というか切ないというか、そして何か不気味さを伴うエピソードの集成で、泣くべきか笑うべきか考え込むべきか難しいものです。口に入れたモノが食物なのか薬なのか毒なのかわからないまま噛み砕いているような気分になりました。
ほどよく緩急のある展開は飽きることがなく、途中休憩を挟んで2時間半余りという長い上演時間にも関わらず、終わった時は「もう終わり?」と感じました。ただこれは、幕切れが唐突な印象だったことも原因でしょう。あのラストシーンはどう解釈すればいいのか、まだちょっと飲み込めていません。
前作も観てみたかった。観なかったことが悔やまれます。
満足度★★★
切ない気持ち
見終わって、大変切なくて、泣きたい気分になった。
事前に観に行ってた誰だったかが「観たというより参加したという感じ」というようなことを言ってたけど、確かに。まったく参加型な作品ではないのだけど、客席の創りと作品の創りのせいで、参加させられてた。そこに居さされた。
休憩挟んで、前半・後半があって、私は前半の方が好きだったかな。