ピローマン 公演情報 ピローマン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    たまちゃん
    童話っぽいイメージと思いきや、現代にも通じる幼児虐待の世界が描かれた芝居。ショッキングなシーンもあり考えさせられる舞台だった。

  • 満足度★★★

    内容とチラシ合ってますねぇ
    取り調べ室内だけの物語りながら、サイコでサスペンスしていましたね。
    結構普通の人のように見える主人公を取り巻く、
    なかなか個性豊かな兄や警官たち。
    物語は予定調和的に、主人公をある行動へと導いていき。
    その行動による結果、ある結末が主人公に訪れる。
    人間の嫌なところが、よく表現できていた芝居といえました。


    ネタバレBOX

    長い芝居でした、途中10分間の休憩が入りまして。その時に、
    カトゥリアンの書いた話を一つ、冊子にまとめて配り読ませてくれました。

    取調べは、カトゥリアンの書いた童話通りに、子供たちが誘拐・殺害された
    件についての尋問でした。隣室では兄ミハイルも、取調べという名の拷問を受け。自白をさせられているようで、兄の悲鳴が聞こえてきます。
    結局カトゥリアンは自らの書いた童話と兄を守るために、してもいない子供の殺害を供述します。その後兄と同室になり、自分の童話が大好きだったという兄が、童話通りに子供たちを殺した自白を聞き。兄を枕で窒息死させます。
    そして全ての事件の犯人となる自白供述書を書き、事件のファイルとして自分の童話も50年間警察で保存され、作品を世に残す選択をしますが。
    後半、供述書を書いている最中に。兄が知恵遅れになったのは、7年にも及ぶ両親の虐待の結果だった事。虐待によるミハイルの悲鳴が自分の作品の基盤だった事、虐待した両親を枕で窒息死させ埋めた事。などが判ります。また誘拐された子供は、全て殺されたわけではなく。童話通りに生きていた子供も発見され、カトゥリアンの作品を後世に残すための供述が嘘だとバレます。だが、両親と兄の殺害により、警官に事件の犯人としての幕引きと、処刑の口実を与え、結局撃ち殺されるのですが。頭巾を被ったら10秒後に撃つという約束を守らず殺した事により、その場にいた部下の警官は、上司の命に逆らい。事件のファイルと共に童話も残しました。
    時は遡り、兄ミハイルが虐待を受け始める前の晩、ミハイルのところにピローマンが訪れます。これから君は長い間酷い目にあう。だからそれから逃れるために死なないか?と。ミハイルは答えます、ボクの悲鳴によりカトゥリアンが物語を書くんだよね、僕は弟の話が大好きだから死なないよと。

    取調べする二人の警官の個性や行動、だんだんと状況を理解して、自分の作品が後世に残る事を選ぶ主人公。弟の話が大好きで、その話通りに子供たちを殺してしまったミハイル。虐待を続けた両親。なかなかダークな話でした。主人公の行動を良しとはしませんが、状況が結果を導くんだよなぁ。などと考えさせられる芝居でした。

    飴好きの警官の、飴噛み砕く音と。老後の話が結構受けました。



  • 満足度★★★

    長かったけど。。
    田中さんがやっぱりいいですね。
    ずば抜けています。
    イラストがすばらしかった。
    重要な役割をきちんと表現していました

  • 満足度★★★★★

    ピローマン
    長塚圭史さんの演出版を見逃していた本作品
    今回こちらの招待が当たり拝見

    表現は結構痛い話だ
    小劇場で上演にしては時間も長い

    がしかし、時間の長さも感じず、お尻が痛くなることもなくひきつけられた
    これは年輩の役者がやったらどんより重くなりそう

    若い役者さんという座組の良さがありました
    痛いせりふもあるのに見終わった後嫌な気持ちにならない
    たぶん現実に起こってもおかしくない物語
    良い時間をいただきました

  • 満足度★★★★

    あまりに切なく、あまりに暖かい
    原作の「ピローマン」は2004年にイギリスで最も権威のあるオリヴィエ賞の最優秀戯曲賞を受賞した衝撃作。

    比較的原作に忠実に上演された様子。
    2幕ものであるが、第1幕だけで終了してもいいような巧妙なストーリー展開。

    子どもの虐待という際めて重いテーマでありながら、いくつかの偶然が重なって、真っ暗闇の先に一筋の光が見えるラストがすばらしい。
    見終わった後に、色々なことが次から次へと頭に浮かぶような余韻を残して終了。

    若手役者での上演となったが、同じ脚本、演出で、もっと老獪な役者人の舞台を見てみたいと思った。

    当劇団の今後に大いに期待の持てるそんな舞台だった。

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