満足度★★★★
『トイ・ストーリー』超え
孤児院暮らしの少年が持つ筆箱とその中の文房具たちを主人公にした物語、多機能の新しい筆箱が来て焦る旧顔とかカラスにさらわれた元・缶ペンケースを助けに行ったり改造魔の子供につかまってピンチ、などの部分は『トイ・ストーリー』2作に近いが、そこに缶ペンケースの持ち主(=孤児院の寮母)の少女時代の想いを叶えさせるという要素も加えたことで本家超え、的な。(いや、そもそもおもちゃよりずっと擬人化しにくい文房具を主人公にするという跳んだ発想で超えているか?)
また、各文具の特性を巧く活かしており、その擬人表現も見事で、プロローグでの鉛筆と消しゴムの見せ方にウケてしまい、以降ハマりっ放し。
ネズミ(『アドベンチャーオブGAMBA』)や昆虫(『インセクターズ』)などの生物から文具という無生物に「跳んだ」ことで表現としても「シャトナー超え」を果たしたか?みたいな。
もちろん、文房具たちナメからテレビ画面のアップになるズームインの見せ方など、以前からの手法も見事。
あと、マジンガーネタに引き続いてサラリと流した「足なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。」なんて台詞もしっかり拾う。(表現を確認しようとぐぐったら、ある事実も判明)
いやぁ、また一歩進化した、な部分も含めて面白かったなぁ。