椅子 公演情報 椅子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    舞台を軍艦島に設定
    廃墟のような部屋(加藤ちかによる美術がステキ)で暮らしているらしき老夫婦の会話(←いかにもイヨネスコ(笑))が続き、やがてその部屋には次々と客が訪れ…な物語。
    客が増える度に椅子(の代用となるもの)を出しては会話をするが、その「客」は観客には見えず、「もしかすると彼らにしか見えないナニカでは?」と思っていたところに「弁士」(←冒頭から会話には出ていた)が現れて、老夫婦がいる舞台両側の照明が青白いものとなり、普通の照明の中の弁士とその娘が花束を持っている(そういえば弁士は喪服なのだった←花束の後に気付いた)ことでやっと老夫婦の素状が判明するのが舞台表現ならではで面白い。
    また、老夫婦と弁士親子が同時に登場しているシーンも、時間的に同時なのかあるいは過去と現在をオーバーラップさせているのか、どちらにもとれるというのも巧い。
    さらに終演後に関係者から舞台を軍艦島に設定した翻案であると聞き大いに納得。

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