満足度★★★
Cプログラムのみ観劇
A・B・Cそれぞれ異なった3つの短篇を1つの共通のストーリーを合間に挟んで見せる(=全部で10話)という企画、最初にチラシを見た時に単なるトリプルキャストと思いこんでしまい、3バージョンあると知った時にはすでに他のコマがすべてふさがっており…というのが残念。
1編目の「シャンメリー」は不倫もので男の妻まで登場するのにドロドロとかそういった感じがあまりしないのが不思議。
続く2編目の「メッセージ・イン・ザ・ボトル」は「不幸のボトル通信(これと同じ文章を30本のボトルに入れて流さないと…)」や「高校のボトル通信同好会」などという発想が楽しい。
3編目、「香水びん」は切ないオンナゴコロとちりばめられた映画ネタが好みだし、「みか」につけられた「メカちゃん」というニックネームも愉快。
また、大谷なおりに津留崎夏子に似たたたずまいを感じたりもして。
がしかし、それらをつなぐ(←内容的に、ということではなくあくまで構成上)「アバンストーリー」はいくつかツッコミどころが…。
まず、ボウフラを養殖(?)するハナシは単なる振りにとどまり、帰結しないのが半端な印象。
また、演奏後はみんなで飛び降りるとか言っていたのはどうしたの?な感なきにしも非ず。
そもそも先立つだけではないので「アバン」じゃないじゃん!(笑)
…とはいえ、びんの演奏(時節柄曲目はやっぱり「Happy X'mas (War is Over)」だ)がステキだったので「終わり良ければすべて良し」かも…。