満足度★★★★
混沌の中を浮遊するのが楽しい
市民ミュージカルのオーディション場面から始まるものの、一転して駆け込み乗車や車内での携帯電話使用を阻止していた「特命女子」チームに与えられた新たな任務は自殺願望男の脳内にミクロ化して潜入し(惑星ピスタチオかっっ!!!(笑))その願望をなくすことだった…なんて突飛な展開になり、そこに
・日曜夜の某アニメそっくりな一家(ただし名前は海系でなく山系(笑))とその後
・外見と中身が入れ替わった成功者と貧乏人
・公費でロンドン留学させてもらう演出家
・猫が接客する違法カフェ(爆)
などのネタが絡んで混沌状態。もうこれはそのノリに身を任せたモン勝ちで、その混沌の中を浮遊するのが楽しいのなんのって。(元ネタを知っていればいるだけ笑えるし)
パロディ、ブラック、ナンセンスなど各種の笑いを揃えているのも良かった。
揃えていると言えばオーディションで選ばれた33人の出演者も芝居系やダンス系など幅広く、適材適所な感じ。
そんなことに会場サイズや出演人数なども含めて、KERA・MAP に近い感覚と言えるか?
また、久米大作による音楽が時としてはにわ(嗚呼、懐かしや!)っぽかったりするのがいかにもな感じだったり、冒頭のオーディション場面の曲(特に出だし)が某有名ミュージカルのものに似ていたりで、そっち方面でも満足。
満足度★★★
何かちょっと・・感
公演期間終了からかなり日がたってしまいましたが、ちょっとだけ。
パロディとか時事ネタとかてんこ盛り。
あらゆる世代の人でも、あれのネタかって思える箇所があることでしょう。
まず、ここらへんが楽しめるかどうかで評価は別れちゃうかも。
現代に生きるすべての「大市民」達へ、風刺のスパイス少々。
だけど決して押しつけ感が無い・・、どころか投げっぱなしです。
大市民が生きている資本主義ってのは民主主義とか共産主義みたいに思想的な主張はしないし、投げっぱなしでOKかなと思えました。
33人も出ているので、場面によっては、演技って意味で何かちょっと・・感はありましたが、楽しめたって感じです。
満足度★★
んー、厳しいな。
川村毅さんの作品で、結構期待していったんだけど、出演者のレベルの差が激しすぎて、悪い方にイメージが付いてしまい、後半は完全に冷めてしまって、のめりこめなかった。