満足度★★★★
三段構えのツクリが巧み
早くに妻を亡くし、男手一つで育てた三姉妹の三女の挙式当日、長女は離れて一人暮らし、次女は既に嫁ぎ、ということもあってか父親は親族控室で「早すぎないか?」「延期できないか?」と往生際の悪いことを言っており…という状況から始まるハートウォーミングコメディ。
実際の控室を覗き見しているようにリアルな前半、複数の隠し事がいつ発覚するかハラハラさせるとともに笑わせる中盤、家族のつながり、あたたかさが強調される終盤と三段構えのツクリが巧みで、その内容も含めてテッパンな仕上がり。
ただ、ガンコな父親像がちょっと古風あるいは類型的かも? いや、やはり娘が嫁ぐ日の父親の気持ちは今も昔も変わらない普遍的なものなのか?
それにしても、三女の妊娠を式が終わるまで隠そうとしてのとっさのウソ、という王道パターン、大好きなのでもちろんウェルカムではあるのだが、ここ4日間で3度目なのでいずれこの3本の設定を混同してしまうかも…(爆)