満足度★★★★
鈴木勝秀いわく「性欲劇」! オシャレな雰囲気、荒れた心の愛憎、四角関係。
ロンドンを舞台に、医師(眞木大輔)、作家(福士誠治)、
ストリッパー(佐藤江梨子)、フォトグラファー(辺見えみり)、
4人の愛は交錯し、心と体を重ねあう。
この4人が、求めあい、仕掛け合い、だましあう、愛憎劇。
いかにもカッコイイ「パッケージ」なので上辺のカッコよさ
だけが前面に出てしまいそうですが、そうでないところが特徴。
これで舞台がニューヨークとかだともっと薄っぺらになりそうですが、
ロンドンだというところにも何か違いが出ているのでしょうか。
カッコイイ職業、スタイルの登場人物4人が、
頻繁に性的なことにこだわり、性的なセリフを連発。
常にやった、やらない、感じたか、とやりあう激しさが強烈。
確かに珍しくて面白いとは言えますが。
登場人物の錯乱したように複雑な心情。
自分は嘘や裏切りをしておきながら、他人には真実を吐き出させようとする自分勝手な思考は、感情移入はできなくとも、その「いびつさ」が人の弱さでだろうか。
常に殺伐としていた物語は、エンディングで一瞬だけ光がある。
会場はEXILEファンで満員。
男性は10人から20人位しかいなかったのではないか。
まるでananの「○○○特集」でも見ているような居心地の悪さが。